倒産と企業再生と

その昔NHKで好評放送中だったプロジェクトXでしたら経営不振で倒産の瀬戸際に立った企業の戦士が、困難なプロジェクトに挑戦して苦労紆余曲折の末にプロジェクトを成功させ会社は立ち直るなんて話になってしまいますが、そんなものはごく稀なのでありまして実際に倒産の危機から立ち直った会社ってのはもっと違うんですよね。

まず大企業に多いのは贅肉そぎ落とし型とでも言うのでしょうか、赤字部門や不採算店の閉鎖ですとか余剰人員の削減などで支出を減らして利益を確保する形ですね。

ただまぁこの贅肉そぎ落とし型の場合ですが、併せて従業員の給与削減による人件費のカットですとか正社員をパートやアルバイト派遣社員などの非正規雇用の従業員に置き換えたり、給与水準の高い中高年社員を中心に希望退職を迫ったり、従業員に相当の痛みを強いる場合が少なくないですし、企業再生のために銀行から融資を受ける場合には再生計画を厳しくチェックされまして、経営者としても心を鬼にしてリストラに着手することも有るでしょうね。

思うに企業において削減出来る贅肉が残っていたり給与カット出来る余地が残っていたらまだ復活の見込みが有る又は倒産を先延ばしできるのですけど、これをやり尽くしてしまってリストラ出来るところが一箇所も無くなってしまいますと万策尽き果ててついに事業は撤退廃止倒産ってっことでジ・エンドな場合が多いような気が致します。

他には運が良ければ支援企業が名乗りをあげてくれて、事業譲渡ですとか吸収合併ですとか傘下に入る形で存続出来たり、支援のおかげで企業が再生出来る事がありますね。

記憶に残っているところで洋菓子の不二家は不祥事によりまして存続の危機に陥りましたが、山崎製パンが支援することになりまして再生を図ることが出来ましたし、PHS事業のウイルコムも事業を分割致しましてそれぞれが支援してくれる企業が手をあげているようでして存続して再生出来るようですね。

この場合は強いブランドを持っているとか歴史が有るとか独自の技術やファンを持っているとか有形無形の資産を持っていて、再生の見込みが有るかどうかが判断の分かれ目になってくると思います。

上記のような形が表に良く出てくる企業の再生ですが、多くの企業が再生もかなわず市場から退場を宣告されていますし、倒産危機が目の前に迫ってきて始めて慌てふためいてリストラに着手するも手遅れだったなんてことの方が多いのでありまして、企業も定期検診のようなチェックをしていれば倒産しないですんだ場合も多いのではないでしょうかね?