選択と集中の危険性とヒット&アウェイ戦法

そういえば最近あまり選択と集中って言葉が聞かれなくなったような気が致しますが、やっぱり選択を誤るとお手上げになるって事が様々な失敗例で知られてきたからでしょうね?

有名なところでは苦境が伝えられているシャープの事例ですけど、ご存知の通り液晶ディスプレイの成功に自信を持って、さて会社が持つリソースを一気に液晶事業につぎ込みまして亀山工場をはじめとした生産設備に一気に資金をつぎ込んだわけですけど、運悪く円高の悪影響をもろに受けてしまいまして業績が悪化してしまったのは周知の事実ですよね。

ただシャープの経営者に問題があったかといいますと、会社が利潤を追求して投資を行うって行為は全くまともな判断ですし、後から原因を指摘してもそんなものは今後に生かす以外使い道がないといいますか、いわば勝てば官軍って世界なんですよね。

まぁこの選択と集中をわが身に置き換えて考えてみますと、零細企業とか中小企業ってのは選択と集中以外の営業的な戦法は取りようが無いわけでして、いくら選択を誤ったときのリスクを考えても、じゃあ幅広く守備範囲を広く取ってなんてのは資金面でも人員の配置でもやりたくても絶対無理なんですよね。

ですから私の考えるリスクを最小限にする零細企業それも確固たる未来永劫安定を約束された生業を持たない状態である場合はヒット&アウェイの経営方針みたいな感じしか無いように思うわけです。

つまり具体的に書くと、市場の動向からこの商材が売れ始めたって情報をアンテナを高くして掴んだら、素早く二番手商法ならぬ5番手商法で参入して、一定の利益を確保したらプロダクトライフサイクルが下降線をたどり出したと同時に撤退してまた次の商材に手を染めるって感じですかね。

そういえば最初に例に出したシャープは電子手帳ザウルスってやつで結構奮闘して、私の知る限り相当数の営業マンがシャープの電子手帳ザウルスに紙の手帳から乗り換えた記憶があります。

現在ではすっかりスマートフォンにその市場を奪われてザウルスも生産停止になってしまっていますけど、外から見る限りザウルスに関してはヒット アンド アウェイにそこそこ成功した例なんじゃないかなって思います。

もちろん未来永劫、ゲリラみたいな営業方針で企業経営を継続なんて出来る訳はありませんから、核になる営業品目を確立しなくちゃいけないわけですけど、頭の片隅には危ないと思ったら直ぐに撤退するって事を置いておかなきゃ駄目ですね。