固定費の削減

今回のコラムでは企業の支出における固定費の削減について書こうと思いますが、不思議な物で世界一を争うほど利益を上げているトヨタ自動車が乾いた雑巾を更に絞ると表現されるように、たゆまぬ経費削減を実施していまして、逆に3年後の存続も確実でない中小企業は経費削減できる部分が沢山有るって事でして、まあそんな訳で大きな差がついているとも言えますけどね?

で本題の固定費の削減ですが大雑把に言ってしまいますと固定費の削減といっても単純に支出を下げる削減と流動費に変えてしまうって二つの方法が有りますね?

具体的に例を書きますと(悪名高き?)人件費の削減です。
在籍する社員の基本給を下げてしまって毎月の支払額を下げる場合は単純に固定費を削減して支出を抑えたって事になりますが、一歩踏み込んだ企業では社員の一定割合を派遣社員や定期契約の契約社員に変更してしまって、業務が暇になったら契約を延長しない形で、人件費を大幅に削減できるようにしていまう、人件費を固定費から流動費に変えてしまうって方法が有りますね?

※個人的には人件費に手を付けるのは社員のモチベーションに大きく影響が出たりしますので、他の経費削減策を先にもしくは一緒に実行する必要が有るでしょうね?人件費は全体に占める割合が大きいので直ぐに手を付けたくなるのは充分に理解できますがね?

次に大きいのは地代家賃ですが、テナントに入っているのであれば、直ぐにでも家賃の値下げ交渉をすべきでしょうし、成功率は高いと思います。

たぶん固定費を削減する場合に上記の2つが大きいと思いますが、何となく毎月固定的に支出してしまってとか、予算化してあるからって事で固定費になっている経費は無いでしょうか?

例えば
福利厚生費とか会議費などは思い切りカットしても大丈夫かもしれませんし、もし未だに社員旅行を行っているようであれば、どーせ最近の若手社員は社員旅行そのものを好きこのんで行く人は多くないので、中止にしてしまえば良いと思いますし、インターネットの発達した現代ですから新聞とか書籍代も大幅に削減できるのではないでしょうか?

とこんな事を書いていてふと思ったのですが、こんな風に多くの企業が経費削減や固定費の削減に走ってしまえば間違いなく日本経済は一気に冷え込むのは間違いない訳で、不況から大恐慌に一気に突入って訳ですよね?
※実際に正社員比率が日本全体で下がったお陰で購買力が低下して景気は冷え込みましたからね?

まあ中々経済は難しいのですが、それでも先ずは自分の会社の存続ですよね?