コストと需要と収益とコスト

日本における特撮映像といいますか変身ヒーローや怪獣モノの第一人者といえる円谷プロダクションが経営危機に陥って最近パチンコメーカーに買収されたようですが、情報によりますとコンテンツ作成にコストがかかりすぎて低迷する需要に収益が確保出来なかったとの事。

外部の評論家が論評することは簡単でしょうけど、映像コンテンツは商品そのものでコストを削減すれば当然の事ながら内容や画面は貧弱なものにしかならないので有りまして、もし円谷プロダクションが早くからコスト削減に着手していたら、さらにファンが離れて業績の悪化が早い段階で進んだのではないかと思いますね。

どうも聞くところによりますとテレビ業界も大変な業績低下に見舞われているとの事ですが、最近全くテレビを見ていない私が言うのも変ですけどテレビ番組を作る為の制作費の削減が物凄いらしくて低予算の番組ばかりが並んでいて、おかげで制作費がたっぷり使える NHKの視聴率が上がって、低予算番組の視聴率低下が甚だしいのだそうですけど、これじゃ収益が悪化してコスト削減に走って商品の品質が低下して更にお客離れが進んで収益が悪化する悪循環になってしまいますよね。

まぁこれって全ての業種に当てはまるような気がするのでありまして、例えばラーメン屋さんでも客の入りが悪くて赤字経営になったときに、仕入れの材料の質を下げて安い材料に切り替えて場合によっては価格も下げてなんとか収益を確保しようとしたら、味が落ちた店からは更に固定客が逃げ出してどしようもなくなってしまったり、自動車でも行き過ぎたコスト削減で耐久性を犠牲にした結果リピート客が減ってしまったりと事例は沢山あると思います。

しかしながら製造原価は下げないで販売価格を据え置いて客足が伸びなければ赤字が継続するだけですし、コストを無視して更に品質の高い商品を提供してもお客が分かってくれて買ってくれないと利益が出せないとまぁ悪循環と言いますか、コストと収益を考えると一筋縄でいかない難しい問題なのですよね。

特に何とか利益を出そうと考えるのは商売をやっている以上は当たり前のことですが、全体のバランスやお客のことまで考えませんとタイムラグ付きの悪影響が出てくるのが商売ですから、単純に目先の損得計算だけで動かないほうが良いって事でしょうね。

お客だって馬鹿じゃないですし昔よりも情報伝達は凄まじいものが有りますからね。