再び原油価格上昇でガソリン値上げ

ここの所落ち着いていた原油の価格が上昇に転じて、ガソリンや石油製品の値上げが順次始まりだしました。
販売に携わる業界でも直接的に関与している商社とがガソリンスタンドなどでは、仕入れ価格の上昇分を販売価格に転嫁しやす く、又、理解が得られやすいのですが、それ以外の業種に関しては、温度差が大きいように思います。

例えば運送会社であれば、ガソリン価格の上昇を理由に運賃の値上げ交渉を荷主と行えると思いますが、これが車で営業している販売会社 だったらどうでしょうか?

販売エリアが広く、営業マンの移動距離が長い場合、営業マン一人当たりの燃料費が月に5万円を超えている場合も珍しくないと思います。

こんな営業マンが全国に多数在籍している企業では、月の経費が十万、百万円単位で上昇したりするわけです。

そうなりますと、営業経費が上昇するので すから、販売価格を上げるなり売り上げ目標の上方修正するなりしてその分をカバーしなくては赤字になってしまったりするのですが、まあなかなか大変だった りするんですよね?

兎に角、原油価格の高騰は世界中に影響を及ぼすわけで、喜ぶのは一部の産油国だけでしょうと思っていましたけど、急激な原油価格値上げ は太陽光とか原子力とか地熱とか風力発電だとか化石燃料を燃やしてしまうエネルギー確保以外に目が向いてしまうようなので有りまして、噂によりますと産 油国のほうもオイルマネーで国の財政が豊かなうちに、太陽光発電の研究など脱石油後のエネルギーに目を向けているようですよね。

そんな中、日本では長年にわたる自民党の独裁政治が終わりまして政権が民主党に移ったわけですけど、いきなり鳩山総理がCO2削減 25%を国際社会に向けて発信致しまして、産業界からブーイングが起っていますけど、これは産業界のほうが冷静になったほうが良いのでは無いでしょうか ね?

記憶が違っているのかもしれないのですが、確かかの松下幸之助さん(だったと思います)が3%のコストダウンはとても大変だけど30% のコストダウンなら出来るとか何とかそーゆーニュアンスの発言を聞いたようなことが有ります。

その真相は3%の節約だと既存の技術の延長上とか今までの流れとかやり方を大きく変えようとしないのだけれど、30%の削減ともなると 根本的に仕事のやり方とか仕組みを変えないとって事で行動が生まれるって話だったと思います。

ですから鳩山総理のCO2削減目標が間違ってはいないと思うのです。