大恐慌の対策

現在の日本は大恐慌、大不況に突入前の際どい状態にいるのではないかと思いますが、今回はそんな事について取り止めの無い事を書いてみようと、キーボードに向かっています。

大恐慌が起きるって事は株価の暴落、通貨価値の低下による物価高、この物価高は序曲が始まっていまして、世界的な食糧不足からの供給不足が始まろうとしていますので、必然的にお金の価値よりも食料の現物の価値が上昇って事になりますね。

街は失業者で溢れ、文明社会が脆くも崩れるって感じでしょうか?

ただものの本によりますと、大恐慌ってのは資本主義経済のリセットのような安全弁でして、貨幣価値がゼロになって、資産がなくなってしまう代わりに、借金や債務も貨幣価値がゼロになる訳ですから、ある意味、帳消しになってしまうって事でも有ります。

それに資本主義経済の原則として、お金のある所にお金は集まって、貧乏な人は益々貧乏になるって原則が有るのですが、富の再配分機能を一気に強制的に行ってしまう側面がありまして、資産家も資産が一気に無くなって、借金を抱えている多重債務者も借りている借金の価値がなくなってしまう訳ですから、両者の距離が一気に縮まるって寸法です。

現在の日本の状態で考えますと、社会の二極化なんて事が言われていますが、生半可な富の再配分の仕組みでは改善する事は出来ない状態まで行きついてしまっておりまして、先進国のなかでも高い割合で、多重債務者や自己破産者が存在している社会ってのは、どこかでリセットをかけませんと、平和に生活できる国ではなくなってしまいますからね?

大恐慌の前触れを感じた時に、基本的に政治や社会はそれを回避する方向で努力を致しますが、それを回避できるかどうかってのは、リセットをかけざるを得ない状態にあるのかどうかって事で、行きつく所までいってしまった資本主義経済では、自動的に再起動がかかってリセットされてしまうので無いでしょうか?

想像するこれからのシナリオと致しましては、原油高、食糧不足から間違い無く製造原価や調達コストが上昇いたしまして、物の値段の上昇と合わせて、人件費の削減が行われて、さらに消費が冷え込んで不況への坂道を転がって行きます。

銀行や金融機関は不良債権や回収不能の貸し出しが増えますので、コスト上昇をカバーするために金利を上昇させてきますので、企業の資金調達コストは上昇して、まずます資金が市中に回らなくなってきて、不況から大恐慌に向けてのアクセルを踏み込む結果になってしまうのでは無いでしょうか?

これを防ぐ手立てとして考えられるのは、経済発展を前提としない、コンパクトな生活への方向転換と、富の再配分の新たな構築を同時に素早く行う以外にはないのでは無いでしょうか?