現状維持

独立して事業を始めて創業当時は脇目もふらず、休みも最低限で仕事こそ我が人生って感じで頑張ってきて、ある日何の前触れもなく急にこれからは現状維持でやってこうって思ってしまう場合が有るようですが、時としてこれが業績下降のきっかけになりますよって事について今回のコラムでは書いてみようと思います。

そもそも経済環境は刻一刻と変化していまして、一瞬たりとも同じ状況は無いのですから、変な例え話ですとヘリコプターがホバリング(同じ場所で静止した状態)するのは非常に難しいように、会社経営でもいままで通り普通に仕事をしていれば現状維持が可能だなんて事は甘い話で有りまして、上を目指そうとかもっと利益を出して頑張ろうって思って居ても業績は下降してしまったり赤字に転落してしまう事だって有るのですから、現状維持って実に大変な事なのでは無いでしょうかね?

少し例を挙げますと、社会保険料の負担は徐々に上がっていますし、諸費税も近い将来に税率の引き上げが予定されていますし、人件費も毎年ベースアップされて時に仕入れの原材料が上がりますし、物価ってのは長期的に見ると必ず右肩上がりで上昇するものですから、少なくとも物価上昇率(インフレ率)を上回る位の、売上のアップをしていきませんと、徐々に赤字にラインに近寄っていってしまう可能性が大なのでありまして、現状維持なんて考えは経営者は御法度なのでは無いでしょうか?

まあ別の視点から考えますと、いまの社会情勢や経済的な環境を考えますと全力で商売に励んでやっと現状維持が出来て、更に人三倍の努力や才能やほんの少しの運(外的要因)で初めて躍進や業績の向上が出来るって位に考えておいたほうが良いと思いますよ。

それともう少し勝手な事を書きますと、経営者さんの中には現状維持と言いますか利益面で前年対比100%に満足できなくて更に社員に発破をかけたり、単純に状況も考えないで前年対比110%だとかの目標設定を行いまして、達成しないと社員を叱責したりする事ってのは珍しく無いと思いますが、これはこれで社員のやる気とかを考えますと難しいのですよね?

ですのでまあ何といますか、現状維持でいいやって考えると、凋落の第一歩って事になってしまうのでこれは戒め無くてはいけませんし、考え得る限りの最良の方法に全力で取り組んだ結果としての現状維持であれば、それはそれでよしとすれば良いのでは無いでしょうか?