SOHOの年収
今回のコラムはSOHOの年収(収入)について書こうと思いますが、ご存じの通り一千万円以上稼ぐ猛者も居れば、年間の収入が10万円にも満たないようなSOHOさんも存在して居るのでありまして、実際の所は一応サラリーマン並みの収入を年収500万円と致しますと、年収 500万円を超える収入を3年以上維持できているSOHOさんは全体の5%にも満たないのでは無いでしょうか?
※建築現場などで働く、一人親方と呼ばれる人を混ぜてしまうと稼いでいる人はとても多くなると思いますが、SOHOとはその名の通りスモールオフィイス・ホームオフィイスと呼ばれる自宅又は小さい事務所内で働くデスクワークやパソコンを使った仕事を指しますので内職も含まれません。
まあ元々実力のない人は論外と致しまして、Webコンテンツ作成にしても、プログラマーにしても悲しい事に年収を決定する要因の一番大きな部分がスキルとか技術力とか折衝力以上に営業力とか、受注の仕組みを持っているかどうかが鍵を握ってくるのですよね。
一昔前にSOHOって言葉が世の中に出て暫くした頃は、技術力のあるSOHOさんは、紹介営業やホームページからの直接受注でそれなりに仕事が回っていた時期のありますが、一気にSOHOさんが増加した結果として、全体のパイ(仕事量)に対してSOHOさんの数が多い状態になったのと、一部スキルが低かったりプロ意識の欠如したSOHOさんの登場したお陰で、本当にスキルを持っていてなおかつ受注のルートを持っているSOHOさん以外には年収500万を達成する事が難しくなってきたのではないでしょうか?
ただ年収だけがやりがいとか幸福を測る尺度では無いのは確かで有りますし、つまらないパートタイムの仕事で働くよりも、自由に好きな事をやって食べていけるって事に楽しみを見出しているSOHOさんも沢山存在すると思いますが、SOHOの収入によって家族を養っていくって本気で考えて居るのであれば、独立後の収入はしっかり考えておきたいものですよね。
追伸
SOHO には定年がない代わりに、退職金も失業保険も病気になた時の交代要員も居ないのでありまして、実際の所、生活の糧を得る為の職業であればサラリーマンよりも高い収入を得てもしもに備えて、貯金をするなり保険に入るなり致しませんととても不安定な生活状態になってしまうのですが、日本経済は底なしの不況に突入してしまいましたので、今後はSOHOを取り巻く環境が更に悪化していく予感が致しますね。