正社員の有効求人倍率

雇用情勢を推し量る指標には完全失業率と併せまして有効求人倍率が有りますが、正社員の有効求人倍率に限って言えばいまや倍率は0.3を下回る数値になっておりまして、単純計算で4人に一人しか正社員の雇用がない状況で、これでは日本の景気は回復しなでしょうし人件費の削減で業績を持ち直した企業も、可処分所得の少ない労働者が増加してしまったのでは、購買力が落ちてしまって、数年後には業績不振に陥ってしまうような気が致します。

もちろんですが現在失業中の方や求職活動中の方の全てが正社員での雇用を希望しているとは限りませんから、正社員での雇用を希望する方が必ずしも4人に一人しか雇用されないって事が現実ではないと思いますけどね。

さて御存知の通り日本の主だった企業の正社員雇用は新卒者に偏重しておりまして、途中で欠員が出た場合ですとか人材不足によって経験者を必要としている場合ですとか、採用活動を行ってもなかなか良い学生を確保出来ないとか、正社員の定着率が悪い会社以外は基本的に新卒を採用して育てる傾向に有りますよね。

これは他の会社の色に染まった人は扱いにくいとか、転職者は愛社精神が希薄な場合が多いとか使える人はそう簡単に会社が手放さないだろうとか、色々と会社によって考え方はあるようですが言えるのは正社員で働いていて転職を考えたなら必ず次の勤め先を確保してからでないと、就職浪人になってしまう可能性が高い時代であるって事でしょうね。

これは景気の良かった時代でも同じでは有りますが、過去に何度か転職に成功してどうも今の会社の経営状況が芳しくないので、希望退職に応じて割増の退職金を貰ったほうが得だし次の転職先もきっと簡単に見つかるだろうなんて甘い考えを持っていると失敗する可能性が高いと思います。

まぁ物が売れない時代ですから営業マンでしたらどんな会社でも正社員として雇ってくれるなら構わないって気持ちでしたら、どこまで採用されるでしょうけどそれ以外の求人はとっても厳しい状況ですからね?

そんな訳で有効求人倍率が改善されてきても実際にはパートや派遣社員の求人情報ばかりで、正社員の有効求人倍率に注目致しませんと失敗する人が出てきてしまうのではないかなと思います。

追伸
就職戦線は景気の影響をもろに受けるのでありまして、今は過去にないほどの大不況ですし先行きも不透明でなかなか明るい兆しが見えてきていませんから、当分の間は正社員の有効求人倍率は上昇してこないのでしょうね。