勝ち組企業の要素と条件

日本社会が二極化してしまった影響なのか、何時の間にか何でもかんでも勝ち組と負け組に区別してしまうような風潮が有りまして、つい最近も勝ち組企 業10社なんて記事がありましたので、今回のコラムではそんな事について書いて見ようと思います。

さてその勝ち組企業の中から幾つかピックアップしてみますと、全国的な有名企業が多くハンバーガーチェーン店のマクドナルド、カジュア ル衣料のユニクロを展開するファーストリテーリング、家具インテリアのニトリや牛丼チェーンの吉野家などですが、どうも気になるのが多くの勝ち組企業とし てピックアップされたのが、低収入層向けに低価格でそこそこの品質、大量販売で業績を上げて好調な企業ばかりなので有りまして、確かに低収入層が増えてい ますからそこをターゲットとした商売も必要なのでしょうが、これからの日本は凄い勢いで少子化による人口減とか老人人口比率の大幅な上昇って、どの先進国 も体験した事がない未体験ゾーンに突入する訳ですから、この薄利多売的な勝ち組はあと10年位しか通用しないのでは無いでしょうか?

ただまぁ報道や雑誌で一般に向けてって記事になりますとどうしても一般に知られた有名な企業を取り上げる事になってしまいますから、そ んな薄利多売の企業ばかりになってしまったのかもしれませんが、実際の所は星の数ほど有る中小零細企業の勝ち組企業で勝ち組と言えるのは、薄利多売の商売 をしている訳では無く、高利多売又は高利小売で利益を確保しているのでは無いでしょうかね?

つまりその零細企業から中小企業までは一部のスーパーマーケットなどの小売店を除きまして、薄利多売を行うにもスケールメリットを出せ ないし、安売りの原資も確保出来ない訳ですから、薄利多売方面に進んでいってしまいますと、非常に経営的に危ない方向に進んでいってしまう場合が多いので は無いでしょうか?

まぁその辺りは各企業の経営者さんの判断になるのだと思いますが、報道によって今の勝ち組企業は低所得者向けの薄利多売商法だって事で 資金力やスケールメリットを生かせない企業が真似をしても、まあ逆に負け組企業への道を一直線に進んでいてしまうのでは無いでしょうかね?

ですので中小・零細企業の場合でしたらあまり世間で言われている勝ち組企業ってのは当てにならないと思いますし、真似をしても役に立た ない事が非常に多いのでは無いでしょうかね?

では皆様のご健闘をお祈り申し上げます。