天候不順と株価の変動

2010年の春は誰もがはっきりわかるほど天候不順で日照時間が平年よりも少なく雨の日も多くて野菜の生育に多大なる影響を与えているのだそうですけど、それでスーパーの店頭に並ぶ野菜に値段が高騰するのはわかりますけど植物工場(野菜を屋内で栽培して天候に影響を受けない)関連の株価が上昇するってのは、理屈はわかりますけど天候不順がいつの間にか平年通りの気候に戻ったとかいつもの野菜の育成状態に戻ったら株価も元通りになると思うのですが、一ヶ月程度の天候不順で特定の銘柄の株価が上昇するのは今ひとつ理解が出来なのです。

同じようなことが特定のプロ野球球団が優勝確実って状態になると優勝セールで業績が伸びるとか誰かが言い出しまして、関連銘柄の株価が上昇するなんて事は良く有るように思いますがストーブリーグに入って開幕する頃には元通りってことが大部分だと思うのですけど、一時的な追い風であって数カ月で効果がなくなってしまう可能性が高いって分かっていて皆が株を購入して株価が上昇するのか理解出来ないのです。

まぁ株なんてものは将来性を考えて長く持つ投資家の方もいらっしゃいますが、あの日本航空ですら業績不振であっさりと発行済株式の価値が無くなってしまったくらいですから、どうも長く持っているのは心配の種が増えそうですし、短期的に売り買いを繰り返して利ざやを稼ぐことを狙う人が増えてしまっているのでしょうね?

しっかし今日雨がふったら防水関連商品を作っている会社の株が値上がって、雪がふったら長靴を製造している工場関連株が上昇して真夏日が3日続いたら清涼飲料水メーカーが注目されるなんて事になったらおかしいと思うのですが、4月の日照不足で野菜が不作になったらすかさず野菜工場関連株が値上がりを始めるなんてのはそれに近いものがあるような気が致します。

ただ思ったのですが気象予報士とか気象庁関連で働いている人は証券の購入は別に禁止されてはいないと思いますので、今年の春は天候不順で野菜の値段が上がって野菜工場関連株が値上がりするぞって事で儲けても良さそうなものですけど、どうも的中率は下駄を放り投げるのと大して変わらないようですから見事撃沈する可能性が高いと思いますけどね。

しかしこうも天候不順で夏日の翌日に真冬日が来てしまうのでしたら体調不良を訴える人が多く出てきて医薬品関連株が値上がるかもしれないですよね。

まぁ私は株にはその昔にサヨナラしてしまって再度挑戦する気は有りませんけど。