2010年の業界別株価予測
私は株式投資を専門に行っている人間では有りませんが、株価は景気を写す鏡とも言われていますので個別企業の事はさておき、2010年の業界の景気予想で株価を考えてみたいと思います。
■自動車関連
電気自動車への切り替え前の沈滞期に入ると想像していまして、他にも原油価格の高騰やエコブームなどで販売台数は前年実績を下回るでしょうし、変にハイブリッドカーに注力しすぎたお陰で電気自動車(EV)への切り替えでは後手に回るような気が致しますし、専門家の話によると電気自動車は従来のものと比べまして部品点数が劇的に少なくなるとの話も有りますので、関連企業を含めまして自動車産業の株価には期待出来ないと思います。
3年後くらいにEVの普及が本格的に始まりましたら業績も回復して株価も上昇するのではないかと思いますが、この分野で海外他社に遅れをとってしまいますと回復は無理でしょう。
■住宅・不動産・建築関連
こちらも個人向け需要では少子化の影響がボディーブローのように2011年以降も継続的に出てくるでしょうし、一人暮らし世帯の増加ですとか空き家率の高止まりなど株価が上昇する材料は無いように思いますし、オフィスビル需要なども海外移転や経済の縮小で厳しいでしょうね。
株価を予測するに業績不振で業界内の企業の淘汰が始まりまして、需給のバランスがとれた時点で業績も株価も上昇すると思います。
とまぁ業績にしても株価にしても暗い話になってしまったので次は
■運送運輸
この業界には業者過剰だとか価格競争の激化ですとか明るい先行きを予測する事が少ないように感じますが、老人も増えてネットの普及によりましてネット経由の物品の購入ですとか産地直送ですとか、企業の取引先エリアの拡大などでそれを配送する需要は飛躍的に伸びるのではないかと予想しています。
ですから手広く商っている大手の業者は業績も伸びて株価も上昇すると予測します。
他にはITインターネット関連が堅調な株価を維持すると思われる以外に、私が思う好調な業績を予測される業種は有りません。
この原稿を書いている2010年4月現在の日経平均株価は1万1千円前後をうろうろしていますが、良くて現状維持で予測では年末には1万円を割り込むと考えているのです。
追伸
政治的な空白ですとか政権の迷走が続きますと株価はそれに反応して下落を始めるものですが、すっかり求心力を失った民主党政権に崩壊寸前の自民党の現状を考えますと、株価は下がる要素しか無いのではないでしょうか?