急成長のフランチャイズ本部
オーナーを募集しているフランチャイズ本部の中に、急成長を誇示しているところが少なからず見受けられますが、今回のコラムでは急成長のフランチャイズ本部について思うところを書いてみようと思います。
まず第一に、急成長ってのはプラスの面とマイナスの面がありますので一概に急成長しているからと言って飛びつくのは危険だと思いますし、過去の例を見ても急成長した企業は少なくない割合で、成長が止まるくらいならまだしも、急成長の後に破綻した企業も少なく無いですし、色々と歪みが出てくる場合が多いのでありますね。
それとフランチャイズチェーンの急成長の場合は、単にオーナーの集め方が上手で、それが故にどんどん加盟店が増えているのに過ぎなくて、加盟したチェーン店は赤字が大部分であったり、長期的に収益を上げられるかどうかの見極めが出来ていない場合も多いのですよね。
まあ誰が考えてもゼロの状態から1年間とかの短い期間で加盟店が増えているって状況は好意的に見れば商売が成功してつられて加盟店がどんどん増えていると見る事も出来ますが、別の視点から見てみますと、そんな急成長の状態では、加盟店に対する支援が充分に出来るだけの人材が本部で確保できないのではないかなって思ってしまうので有りますね。
ですからフランチャイズへの加盟を考える場合、急成長を誇らしげに誇示するフランチャイズ本部にであった場合は、その中身を充分に確認する必要が有るでしょうね?
チェックする項目としては、本部の人員やサポート体制はどうなっているのか?急成長は単にオーナー集めが上手いだけなのか、それとも加盟店の売り上げがおしなべて好調であるからなのか?、売り上げが好調なのは物珍しさだけなのか、継続性があるのか?
などは最低限チェックして自分でもよく考える必要が有ると思いますし、他からの参入がしやすいかどうかの商材の確認や、状況の確認をしませんとはっきり言って加盟店を儲けさせる事が出来る、十分なノウハウを持ったフランチャイズ本部は非常に少ないと思いますよ。
追伸
私の個人的な意見ですが、急成長してある程度その勢いが維持できるフランチャイズ本部は、立ち上げから2-3年はそれほど急拡大する事無く、直営店主体でジワジワと力やノウハウを蓄積して、それからフランチャイズ化を行って急成長する場合が多く、逆に最初からフランチャイズ展開だけで急成長、急拡大しているフランチャイズ本部は問題が有るフランチャイズ本部で有る場合が多いような気が致しますね。
まあとにかく自分でしっかり確認して加盟する事ですね。