フランチャイズ商法と現実

世の中の景気不景気に関係なく相変わらずあたらなフランチャイズ本部がどんどん立ち上がりまして、結構な割合で３年以内に撤退しているのが現状のように感じるのでありまして、口ではフランチャイズ本部も加盟店も両方が儲かる共存共栄ってのは簡単ですが、実際のところは加盟店が全然儲からなくて損をするとか、本部も含めて両方が赤字になって共倒れなんてことが全然珍しくないのが現状ではないでしょうかね？

まぁなんと言いますか１店舗を自分で営業して利益を安定して計上して経営を続ける事に必要な商品力とか経営ノウハウとか、人材育成以外にフランチャイズ展開の場合はまた別の能力や資質が必要になってきますし、そもそもフランチャイズ本部の運営費を加盟店の売上から捻出しようって事はとっても大変なノウハウが無いと難しいと思いますね。

で聞くところによりますと、何でもフランチャイズ商法って言いますか加盟金を集めるのが目的でフランチャイズ本部を立ち上げてしまっているとしか思えないような企業も中には有るそうでして、彼らはフランチャイズ展開するだけの商品力も企画力も指導力も一切持ち合わせていないのですが、ひたすら加盟店オーナーを集めて加盟金を集める総力に長けているそうなのでありまして、実際のそのようなフランチャイズ本部も有るのではないでしょうかね？

ここから少し昔話をしようと思いますが、本業であるホームページ作成の引き合いがあってとある零細の葬儀業者と処に出向いた時の話ですが、何でも葬儀会社のフランチャイズ本部を作って加盟店オーナーを集めるのにホームページを作りたいって話だったのですが、内容を聞いて結構びっくりした記憶がありますね。

たしか加盟金として３００万円を徴収してそれから車だとか機材などの初期費用に５００万円位かかって、でもって毎月フランチャイズ本部には５万円の上納金を収めるような内容だったのですが、まぁまぁ収益予測を拝見致しましたら月に４件の葬儀があってでもって月に２００万円の粗利益が計上出来るそうなのですが、もう突っ込みどころ満載で笑ってしまいましたね。

まず人件費はパートさんを葬儀があった時だけ時間給で雇い入れるのだそうで、はっきりいってそんな虫の良い条件で人員が確保出来るとは思えませんし、普段の教育も無しで到底仕事をこなせるとは思いませんからね。

でもって宣伝広告費はゼロと言いますか全く考えても無いし、そもそも月に４件の受注の根拠も無いってまぁ笑ってしまうような内容で、話をもってきた葬儀屋さん自体が全然仕事が無くて、仕方が無いのでフランチャイズ本部を立ち上げてお金を集めようってのが見え見えだったのでありまして、結局はその会社も半年後になくなってしまったのでありますが、けっこう程度の差こそあれおかしなフランチャイズ本部も中には有ると思いますのでとっても注意が必要なのですよね。