ファーストフードは曲がり角
日本でファーストフードと言えば一般的にはマクドナルドやモスバーガー、ロッテリアなどのハンバーガーショップを連想する人が過半数を占めると思いますが、個人的な分析ではこれらのファーストフードチェーン店は丁度曲がり角にさしかかっているようで、上手くハンドルを切らないと衰退してしまうような気が致しますね。
これらファストフード店を立地で大別しますと、郊外やバイパス沿いに位置して車による来店やドライブスルーの売上が大半を占める郊外型と市街地や駅前に店舗を構える都市型に分類されると思いますが、まず最近顕著になっているのが車離れとガソリン代の上昇に伴います車での移動の減少でして、郊外型の店舗は車で移動する人が減ってしまいますと、必然的に店舗に来てくれるお客が減ってしまいますので、これはメニューを工夫しようと値引きしようと、もっと大きな力が働いて来店者数が減少してしまう訳ですから、対応は難しいでしょうね。
次に都市型について考えて見ようと思いますが、立地条件と言うよりは価格競争力にの点でマクドナルドなどの最大手以外では他の外食産業と比較して厳しい物が出てきているのではないでしょうか?
ファーストフードがあっという間に日本中に広まって一定の地位を確保したのは素早く商品が出てくる事と価格が安く若者でも入りやすい店舗がその原動力になったと思いますが、最近ではサンド類、ポテト、ドリンクの三点セットを注文した場合、ワンコインの500円以下に収める事が難しくなっているのでありまして、他の外食産業と比べまして割高になってきているのは否めないでしょうね?
※これも個人的な意見ですがファーストフード店で千円以上出して食事をしたいとは思いませんし、多くの人がマクドナルドやロッテリアで千円以上出して食事をするなら、他のレストランや定食屋で定食を食べたいって思うのではないでしょうか?
郊外型の車社会の変革に対しての対抗策は難しいですし、本来のファーストフードが持っていた、安い事、早い事に回帰する為にはメニュー数を減らしてオペレーションを更に簡略化して人員を減らすか、品質を落とすかって事になってしまいますが、メニューの品数を減らしても質を落としても、どちらも来店数の大幅な減少を招きますし、逆に客単価を上げようと画策してもファーストフードのイメージが邪魔をして中々難しいのでは無いでしょうか?
まあ日本からファーストフードが無くなる事は無いと思いますが、躍進する時代はとっくに終わってどうやって落ち込みを食い止めるかって時代に入ってきたのでは無いでしょうかね?