24時間営業の是非

コンビニエンスストアの雄、セブンイレブンの名前の由来ってのは、営業時間が朝7時から夜11時までって事でセブンイレブンって名前だったはずなんです。
個人的な感想ではこのネーミングは秀逸で名前を聞いただけで営業時間が分かってしまうって素晴らしいネーミングだと思います。

始まった当時はそれでもかなり画期的な試みであって、当時はそんな時間まで長時間営業していても、採算がとれないのではないかって声 が、評論家や業界筋で出ていたと思いますが、今では24時間営業が当たり前で、朝7時から夜11時までの営業時間でやっているセブンイレブンは残っている のでしょうか?

環境対策ですとかエコロジーの観点からみれば全く逆走ににしか映らないので有りまして、深夜営業のコンビニが一斉に営業を昼間だけにす れば、節約されるエネルギーは相当な量になると思います。

しかし、がしかしですねコンビニをはじめ24時間営業の企業が生み出す雇用ってのは、これはもう物凄い数の雇用を生み出しているわけで ありまして、そんな事をしたら、一気に日本は不況の海に沈みこんでしまうのでありますね?

機械化、合理化、海外からの輸入や海外進出で本来は日本国内の雇用ってのは旧来の営業形態の企業だけで有れば相当数減っていたはずなの ですが、コンビニをはじめとする小売店を筆頭に、長時間営業の場所が増えたお陰で、その分の雇用を確保していたって背景が有るんですよね?

なかなかどんな事でも一つの観点だけで見て考えても、上手くいかないって事の典型のような話なので有りまして、複雑なしかも決して完成 する事のないパズルって感じでしょうかね?

つまりそのエネルギー消費の観点だけで考えますと、1店舗では大した事がない光熱費も全国に散らばる多数のコンビニエンスストアの合計 になると、それはもう莫大な光熱費(電力)の消費で24時間営業を自粛すれば相当の省エネルギーになるのでしょうが、全国の店舗数×2名~3名×8時間分 の雇用が消滅してそれだけGDPを押し下げてしまいまして、消費も減少してしまいますから、そう簡単に白黒付けられない事なのですよね。

まぁ石油資源が枯渇して否応なしにエネルギー使用の制限が発動されるのか、もしくは太陽光発電や風力発電のようなクリーンで低コストの エネルギー製造が可能になって、電気は今まで通りの使用で問題なくなるのかは現時点では分かりませんけど、コンビニエンスストアの24時間営業の継続が出 来るかどうかは、この辺りのエネルギー状況が一番鍵を握るのかも知れないですよね。