デフレとファーストフード

確かファーストフードの走りは私が小学生時代に銀座に出現したマクドナルドだと思いますけど、又無くても注文して即座に料理が提供されるって事でファーストフードなんだと思います。

私の記憶の限りではファーストフードは安くて早いけど、正式な食事場所とおやつの中間くらいの存在で、500円出せる人は定食を食べて300円しか出せない人と時間が無い人はファーストフードで済ませるって感じでは無かったでしょうか?

でまぁ基本的には平均客単価は上昇基調で途中で価格破壊が有ってまた上昇を試みるなんて価格政策で進んできていると思いますが、デフレと長期の不況で各ファーストフードのフランチャイズ本部では戦略の立て方に頭を痛めているのでは無いでしょうかね?

当然ですけど経済の状況が右肩上がりで上昇基調でしたら、せっせと新メニューやセットを考えまして客単価の向上を基本に考えていれば良かったのではないかと思いますけど、右肩下がりでデフレが進行して可処分所得の少ない人が増えてくると、戦略の方も今までと同じってわけにはいきませんからね?

一つはファーストフードが従来から持っている低価格のお手軽な食事ってイメージから脱却を図って高級志向を目指すってやつですよね?

これは成功すれば客単価は一気に上昇して収益の大幅な改善が見込めますけど、なにせ日本にファーストフードが上陸して30年以上の長きにわたって安くて手軽なイメージがすっかり定着していますから、下手すると客離れなんて事態を招き兼ねないのでありまして、かなり大きな賭けになると思います。

この辺りが難しいのは全国展開しているようなフランチャイズ組織でしたら、都会にも田舎にも店舗がありますから高級化戦略が都心部では成功しても、地方都市では失敗しちゃうなんて心配でしょうね?

もう一つがご存知の低価格路線ってやつですけど、やはり利益の確保が難しくなってきたり商圏内の客数の絶対数が不足していますと客足は伸びないで単価を下げた分だけ利益が大幅ダウンなんてことはよく有るようですし、下手すると競合するライバルのフランチャイズチェーンと不毛の値引き合戦なんて事態に突入してしまいますからね?

そんなわけで今まで通りの運営を続けていてもジリ貧だし、高級化路線も低価格路線もどちらに舵をとってもリスクが出てくるのでありまして、中々いまの時代はファーストフードのフランチャイズ展開を大変なのでは無いでしょうかね?

まぁどこの業界も大変な時代ですけどね?