出版不況について考える
千葉ウォーカーが今月一杯で休刊するとの事ですが、何時の間にか平凡パンチもプレイボーイも休刊だか廃刊になっていますし、出版社の倒産なんてのは次々出てきていますから、もう誰も驚かないと思いますが、「頭で儲ける時代」を出版していた「あいであ・らいふ社」まで何時の間にか倒産してしまうわけですから、まあ上から目線で偉そうな事を書いている経済専門誌の中には非常に危険な経営状態になっている場合も少なく無いのでは無いでしょうかね?
で折角ですから?私なりに出版不況の原因を考えて見ようと思いますが、書籍と雑誌に分けて考えて見たほうが良いと思いますので先ずは書籍に関して考えて見ようと思います。
まず思うのが待ちの小さな本屋さんがどんどん廃業していったのはもう過去の話になってしまったと思いますが、小さな本屋さんが廃業していった頃はまだ景気が良かった頃で、かわって大型書店や巨大ショッピングモールの中に出店した本屋さんが書籍を販売していましたから、出版業界としても小さな本屋さんがどんどん廃業していっていても放置していたのではないかと想像しますが、これが出版不況の根本的な原因で打開を難しくしているのではないでしょうかね?
勿論、出版業界が(外からの感想ですが)インターネットを今まで見下して居たような気がするので有りまして、出版業界には筆が立つ人材が揃っているわけですから、素早くインターネットの世界に進出致しまして、上手に日本中の待ちの本屋さんを活用して、本を届けるやり方も有ったのでは無いかなって思いますね。
雑誌に関してはやはり、掲載する広告の広告料収入に依存しすぎていたって事と、公称部数と発行部数の間に乖離がありすぎてしまって不信をもたれた事と、それも含めて掲載する広告が効果を発揮しなかった事ですとか、根本的に記事の内容が信用に足りないと思われて事では無いでしょうかね?
(雑誌の記事内容を巡る訴訟では出版社側の敗訴が続いていますからね)
まあそんな事を考えて居ますと出版不況の原因の多くは出版社が自ら招いたような気が致しますし、基本的に出版社の多くは上から目線で偉そうな事を読者に対して発信し続けて居たわけですから、何となく興味本位でお手並み拝見って感じで見ているので有ります。
追伸
紙媒体での発行を休止してWebでの運営をしていくって形を取る週刊誌なども結構存在致しますが、私の知る限り上手く行った試しがないので有りまして、餅は餅屋って言葉になるのでしょうかね?