コンペはお断りと競争入札

世間一般及びマスゴミでは談合の撲滅に向けて批判や報道を繰り返しておりますが、なんだかんだ言っても談合は地下に潜るだけで一向に根絶できませんし、個人的な意見として無意味なコンペとか”あいみつ”を求めるって事に対しても光を当てて欲しいと思うのですよね。

さて今回のコラムの本題でありますコンペとはコンペディション(Competition)を略してて読んだ言葉のようですが納入商品の選定時などで、デザインを競わせるとか私の場合ですとホームページ作成業者の選定時にコンペ参加への依頼があるのですが、私の場合は例外無しで100%お断りしてコンペには参加しない事にしています。

まあ発注する側は上から目線で業者に対して勝手放題な要望を出して、ふんぞり返って審査するって構図が何よりも気に入らないのでありますが、現実的な問題としてコンペに参加して最終選考にまで残って選考される為には、どう少なく見積もっても2日位はかけてデザインサンプルですとか企画書ですとか、選考会での質疑応答に備えて準備など、コストにすれば10万以上の人件費がかかるのでありますから、仕事に困っていないって状況も背景として有りますが、作業が無駄になる可能性が有る仕事はしないって事に決めた訳です。

で話はここで談合が絡んでくる訳ですが、コンペなんかでしたらもうその参加に必要な手間や時間など膨大なコストを参加する業者全てが負担する事になるのでありまして、10社コンペに参加して選ばれるのが1社って事でしたら9社分のコンペ参加に伴うコスト空中に消えてしまう計算になるのでありますし、単に見積もり作成だけでも大がかりな工事の見積もりにもなりますと、数日一人の社員がかかりきりって事もごく普通なのですから、とんでもないコストがかかるわけですが発注者はそーゆー事は一切頭の中に無くて、参加させてやった位に考えている担当者が多いので頭に来るのですよね。

ちょいと今回のコラムでは感情が出てしまっていますが、世間一般では商品の購入を安くする為には広く競争入札を行うべきって事で一致していると思いますが、どうも入札に参加するって事は見積もりや企画書を作成しなくてはいけなくて、それには場合によって膨大な人手やコストがかかってしまって、かえって原価を全体で押し上げてしまっているって事を理解すべきでは無いでしょうかね?

バブル経済の頃は他で上乗せして儲けを確保していたと思いますが、最近ではそーゆー訳にいかないですからね。