SOHOを取り巻く環境

私が今働いているIT関連業界で働き出してから気がついたら20年以上が経過致しまして、特にこの業界での数が多いSOHOとして働いている人とのお付き合いも多いわけですけど、10年位前をピークにSHHOさんの数は減っています。

多分今後も減ることは有っても増えることはなく、なぜならばSOHOを取り巻く環境は厳しい方向に進んでいるといえるでしょう。

私が十年以上前からお付き合いをしているSOHOさんが10年を経過してもそのまま頑張っている人は営業力の有るごく一部の人だけで、多くが廃業して勤め人に戻ったり逆に会社規模を大きくして中小企業として資金繰りに苦しみながら事業継続している人、中には連絡が取れなくなってしまった人なんてのもいらっしゃいまして、元々の小さな規模で人に縛られずに自由に働こうって目的がどこかに消えてしまった事例ばかりが目につきます。

まぁ私自身も5年前に事業を縮小して自宅に引きこもり出来る範囲の仕事をするSOHOとして事業を継続しているわけですけど、やっぱり事業規模が小さいと中々大きな仕事は取れないし、そもそも大きなプロジェクトを遂行する能力が無いから仕方がないわけですけど、小さな仕事でも安定して入っていれば問題ないんですけど、ちょっと仕事が途切れると直ぐに資金繰りに困るなんてのが多くのSOHOさんの悩みなのでは無いでしょうか?

中にはSOHOの仕事だけでは食べていけなくてアルバイトやパートや内職などの副収入で収入の不足分を補っている人も少なくないのが現状のようですけど、今も昔もそのSOHOだけで食べていけないのは営業力が不足している場合が決定的に多いのです。

最初にSOHOを取り巻く環境が年々厳しきなってきていて、それが好転するとは思えないみたいな事を書きましたけど、一昔前のSOHOがどんどん誕生して活躍する人が多かった頃は、ちょっとしたIT技術を知っているだけでも何せ需要に対して供給力がとても不足していましたので、一定レベル以上の技術スキルが有れば営業力なんてゼロに等しくたって、なんだかんだと注文が舞い込んでいたものなんですよ。

それが今ではちょっとしたプログラムがかけるとかWebサイトを構築できるなんて個人も増えましたし、なによりその手のサービスや技術を提供する企業が中小企業を中心にとても増えまして、今では供給力が需要を圧倒的に上回る状況ですから、そうしたらどこの業界でも言えることですけど営業力の有無が勝敗を分けてきたりするものなのですよ。

特にIT関連でSOHOとして独立を目指す人はどちらかと言うと技術力がバックボーンの方が多いようですし、独立してから現実に愕然とするなんて人が今後も増えてくるでしょうね?