値下げの危険性、販売価格の決め方
商品やサービスの販売価格を決めるのは非常に難しいものがあります、わが社では過去に値下げしたとかキャンペーンを行って特典をつけて販売したことは一度 もないのですが、これは過去の会社員時代の経験に基づいて、値下げやキャンペーンを行うことなく現在に至っています。
物が売れない、なんとか売上を 上げなくては! で社長の鶴の一声だったり営業戦略会議が始まりまして、売上対策会議が始まるわけですよね。
営業方針やら戦略の決定の中で、結構な確立で値下げをしようとか、キャンペーンを行って、まあキャンペーンも実質値下げみたいなものです が、うん、キャンペーンをやって売上を挽回しようとか、その手のことが決まって実行に移されることが、どこの会社でも有るのかもしれませんね。
かくして値下げ、もしくはキャンペーンは実行に移されるのであります。
一応、大抵の場合キャンペーンや値下げで多少なりとも売上は上がる所が多いと思います、値下げしてもキャンペーンを行っても売上が逆に落ち て行くのでは、末期的ですが大概の場合多少は上向くのですね。
それでめでたしめでたしなら良いのですが、キャンペーンの場合は期間を決めてやりますし、販売価格を下げた場合は、利益率が下がるのが当然 ですよね。
時は過ぎキャンペーンは終了するのでありまして、大概の場合はキャンペーンを開始する前より売上が落ちてしまっているのでありまして、値段 を値下げ前の元に戻したときも一緒で、販売価格を元に戻すと値下げ前よりも売上が落ちてしまう場合がほとんどなんですね。
良い例が、牛丼だと思いますが牛丼一杯400円から280円に値下げしましたよね、その前にも確か一杯400円の頃にキャンペーンで250 円とかやってたと思います。
一度280円になって売上は随分伸びたようですが、原材料費の値上げとか為替相場の影響で、400円に金額を戻さざるを得なかったとした ら、果たしてみんな食べに行くでしょうか?
多分400円から値下げをする前より売上は随分落ちてしまうと思いませんか?
販売価格を下げたりキャンペーンで売上を上げようと思ったらその前に、それ以外に方法は無いのか良く考えて見るべきですね。
なにせ値下げするって事は利益率、利益幅ともに場合によっては大幅に下がってしまうので有りまして、利益率が半分になってしまった ら、今までと同じ利益を確保する為には、倍売らなきゃいけなくなりますからね。
売れないからって値下げを考える前に、どうすれば高く売れるのかを考えるのが先でしょうね。
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