不況と、あいみつ
さて、あいみつとは?合い見積もりの略と言われて居まして購入者が複数の見積もりを業者から取り寄せて比較検討する行為って事になりますが、まあ見 積書を作成提出する業者にとっても、多少手間がかかっても見積書を提出する件数と売上高は比例するような所が有りましたので、単独だろうと”あいみつ”だ ろうとお客の要望に対しての見積もり提出ですので、喜ばしい事だったのかもしれませんが、大恐慌とも言われるほど景気が悪くなってきますと、まあ見積もり 作成すら何も無いよりはましかもしれませんが、買うのか買わないのか分からないしかも”あいみつ”ばかりが増えてしまって、見積もり作る手間ばかり増えて しまって仕方が無いって企業も出てきているのでは無いでしょうか?
まあ基本的にお客は”あいみつ”状態にして複数の業者を比べる事によって、よりやすい商品を購入したり、単独での商談よりも大きな値引 きを期待しての行為になるのですが、業者としては”あいみつ”でもそれなりに売れている時は良いのかもしれませんが、全然売れない、又は”あいみつ”に なったら赤字に近い値引きを入れないと勝てない状態になってきてしまいますと、物によっては見積もり作成の手間を考えて、商談に参加しないって選択権を選 ぶ事が多くなってくるのかもしれませんよね。
” あいみつ”について書きついでに少々書いておこうと思いますが、官公庁や企業が大きなシステムなどを導入する際に行う入札って制度ですが、例えば参加が 10社で実際に納入できるのが1社ってごく普通の入札では、もう間違いなく9社は見積書を作るだけ無駄なので有りまして、見積もり提出までに説明会に出席 しろとか、プレゼンテーションを一時間で行えとか、調子に乗った発注者の我が儘を聞いていますと、かなりの骨折り損のくたびれ儲け状態になってしまうので 有りますが、参加しないとか降りるって勇気も中々発揮できないのですよね。
不況になりますと物が売れない状態で経営を圧迫するのでありますが、更に追い打ちをかけるようにお客のほうも、過去の付き合いとかしが らみは全く無視したような感じで、やたらと”あいみつ”を取るなんて事になって参りますと、只でさえ売り上げが上がらずに経営が苦しいのに、見積もり作成 で余計な手間と経費が かかって困ってしまうって思っている経営者も少なく無いのでは無いでしょうかね?
追伸
あいみつに絶対勝つ方法は存在致しませんが、絶対負けない方法はちゃんと有るのでして、それは最初からあいみつの商談に参加しない事なのであります。
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