販売促進とオマケの効能
基本的にはお客様よりお金を頂く商品が主役で、付いてくるオマケってのは脇役的な存在なんですけど、脇役がいないと主役も存在できないように例えばグリコのキャラメルなんてのはオマケの玩具が、キャラメルよりも販売促進に力を発揮した良い例ですよね。
逆に売り上げ不振対策みたいな感じでどうも最近この商品の売り上げが落ちていて他社にシェアを取られているので、販売企画部がオマケをべた付けしたのは良いけれど、単に商品が売れたときの粗利金額を押し下げただけで販売量は変化無く失敗に終わりましたなんて場合も少なくないわけです。
最近では某アイドルユニットのCD販売ですとかシネマの興行関係で、オマケとしてつけたノベルティグッズのほうが価値があるなんて感じになって、ひとりで同じ商品をいくつも買い込むファンの出現なんてのもありましたね。
振り返りますとオマケ商法が社会問題にもなった例としてご存知、仮面ライダースナックがあります。
子袋に入ったスナック菓子に仮面ライダーとか登場している悪役の怪人の写真のカードが付いてくるんですけど、なにせお目当ての本郷猛(一号ライダー)や一文字隼人(二号ライダー)のカードが出ることは稀で、君の悪い怪人カードばかり出てきますし、なんとなく全種類を集めたやつがエライなんて雰囲気がありましたので、とにかく仮面ライダースナックはオマケの存在で売れに売れたわけです。
この仮面ライダースナックですけど本体のスナックのほうがそれなりにマトモナ味だったら展開も少しは変わっていたのでしょうけど、どうもあまりお味のほうはよろしくなくて、結果はカード欲しさにスナックを購入してカードを取って本体のスナックは捨ててしまうだとか、万引きの急増なんていった弊害が社会的に問題になったわけです。
まぁ社会問題になるほどのインパクトのあるオマケで販売促進に成功する例は最近あまり出ていないですけど、何といいうかな某ドーナッツチェーン店のように、オマケ商法とキャンペーン商法から抜け出せなくなってしまった企業も在りますよね。
つまりね値引きキャンペーンですとかキャッシュバックキャンペーンですとか、マグカップを付けるだとか何らかの販売促進策を始めてそれなりの成果が出たんだけど、それを止めてしまうと販売量が減少するので手を代え品を代えてのべつまくなしオマケを付けていないと販売が出来なくなってしまいましたなんて感じの例があるじゃないですか?
それはそれで仕方が無いんですけど、どうもそんな状態だとオマケを考えることが一番の販売促進策みたいななってしまうようで考えたほうが良いのではないでしょうかね?