田崎真珠が希望退職者を募集

日本で田崎真珠と言えば国民の半数以上が存在を知っていると言っても過言ではない、真珠のメーカーなのでありまして、なにせ真珠を売るほど持っているわけですから、さぞかしリッチかと思いましたら、 2008年10月期の損益予想を159億円の赤字と予測して、従業員の三分の一強にあたる450人の希望退職を募るのだそうで、宝飾業界も流石に今回の大不況に対しては
対応しきれなかったようで、今回の不況の底知れぬパワーを感じますね。

さて田崎真珠は業界最大手でダイヤモンドの販売も手がけておりますが、如何にも換金性が高そうなダイヤモンドも沢山持っていて、真珠のトップメーカーであっても中々経営は厳しいものが有るようなので有りまして、田崎真珠よりも規模が小さい宝石販売の会社などは、もっと厳しいのでしょうかね?

この希望退職者募集に関してはあちこちのブログなどで取り上げられていますが、意見として多いのがやはり不況時、不景気の時は生活防衛が第一で、生きていく為に不必要な真珠とかダイヤモンドなどの宝飾品は二の次三の次になってしまうので有りまして、売り上げが激減するのは仕方が無いって論調が多いようですね。

ここで少々考えた事を書いてみようと思いますが、通常と言いますか多くの商品の場合は売れ行きが悪くなったり、販売数が低下したり致しますと、値引き販売したり、キャンペーンなどを行いまして実質値引きなどで割安感を出して、販売金額を維持しようとしたりするのですが、真珠とかダイヤモンドの場合は安売りのような販売施策を行いますと、もう業界を破滅に追い込んでしまうのでありまして、なにせ元々我が身を飾り立てる事だけが目的のような商品ですから、安ければ売れるって代物ではなく、逆に安売りに走ってしまえば一気に顧客を失う事になるでしょうね?

そう考えますと、真珠とかダイヤモンドの販売のような宝飾品業界では、不況が来て不景気風が猛威をふるいましたら、ひたすら首をすくめて景気の回復を待つしかないのに等しいような気がするので有りまして、中々経営者は大変そうですね。

追伸
自動車がガソリン価格の高騰によって一気に販売台数が落ち込みまして、それがガソリン価格が元に戻っても販売台数は落ち込んだままなのでありまして、果たして真珠とかダイヤモンドなどの宝飾品は景気さえ良くなれば販売は持ち直すのでしょうかね?

何となく予測として景気が回復しても、販売が一気に息を吹き返す事は無いような気がするので有りますね。