物が売れない理由
一夜にして状況が変わるって事は良くありますが、2008年末から2009年にかけまして経済状況は劇的とも言えるほど変化したので有りまして、こ の原稿を書いている今はもう大不況を通り越して大恐慌と言って良いほどの壊滅的な経済状況・・・と一応マスコミが言っていますし、自動車メーカーをはじめ とする名だたる製造業がこぞって業績予想の下方修正やら便乗赤字決算とはいいませんが、赤字決算の発表から倒産企業が目白押しなのでありまして、そんな訳 で今回のコラムでは私なりに物が売れない理由について考えて見たいと思います。
でね、私でもあなたでも過去一年間に購入した物品でしたりお金を出して提供を受けたサービスを思い出すなり、家計簿を付けている人でし たら家計簿を見かえしてみればよいと思いますが、たぶん人によっての差は大きいと思いますが、支出のうち5%から多い人でしたら10%以上の支出に関して は、別に買わなくても生きて行くにも生活にも全く支障がない支出だって場合がある人が多ではないでしょうかね?
まあ極端な話をしてしまうと、水と米と味噌と少々の野菜と最低限の衣服が有れば生きていけるって事になりますと、支出の半分以上は不 要って事でとんでもない事になってしまうのですが、まあ極端な話は脇に置いておきまして、本題の物が売れない理由について考えて見ますと、日本人が普段の 生活における消費や支出は最低限必要な支出以外は、気分的もものだったり周りの雰囲気だったり、近所の人の消費動向によって伸縮するって感じでは無いで しょうかね?
ここでね、何故か二宮金次郎またの名を二宮尊徳とも言うらしいのですが、確か彼の教えによりますと倹約を美徳としまして、質素な食事と 粗末な衣服を着てついでに背中に薪を背負って本を読みながら歩くっていう、交通事故に遭いそうな事をやっておりますが、未だに小学校によっては校庭や校門 のちかくに二宮金次郎の銅像やブロンズ像をおいてありますが、さて正しく生徒やその保護者が倹約を美徳として薪背負って本を読む生活になりますと、消費は 一気に冷え込んで図書館が賑わう以外は車も旅行もダイエット関連産業も壊滅的な 影響を受けてしまうでしょうね?
この辺りが、本音と建て前を使い分ける日本民族なのかなとも思いますが、内需主導で需要を刺激して景気を回復させるには、先ずは二宮金 次郎の評価を再検討する必要が有るのでありますが、その気配は全く無いままに内需拡大って事で景気を向上とさせようと致しましても、中々難しいのでは無い でしょうか?
朗読版