飛び込み営業用の肩書

営業職として入社したらいきなり渡された名刺の肩書きがエリアマネージャーだとか主任が印字されていまして、翌日から営業に回るなんて会社が全国に はあちこちあると思います。

これは多くは比較的小規模な会社の営業用肩書きと申しますか、例えば法人相手に飛び込み営業を行う際には、やっぱり平社員の肩書きで訪 問するよりも課長なりそれなりの役職者を装って?訪問した方が飛び込み営業が成功すると予想するからでしょうね?

まぁ会社は社長以外の肩書きは特に法律で定めれておりませんので、好きなもの付けて客先に訪問しても何の問題も無いのでありまして、人 によっては2つも3つも肩書きを使い分けまして、営業課長だったり営業技術だったり時にはお客様サポート担当になったりと、これは元々は肩書きで相手を判 断してしまう人が多いからなのですよね?

またその反面では組織のフラット化なる名目でリーダーと他は全員が肩書きなしで、社内では名前で呼び合うことを徹底している会社も有り ますから、まぁなんとも肩書きなんてあてに出来ないのですよね?

ただ飛び込み営業用の肩書きは別に致しまして、あまり適当に社員に肩書きを配っていますと昇格の喜びが無くなってしまうような気がする のです。

私が思う一般的な肩書きと時期に関しては入社して3年から5年目に初めて主任に昇格致しまして、でもって10年目くらいで係長に昇格致 しまして、係長の中から運が良くて仕事の実力を持っている人が徐々に課長や部長に昇格して行くのが一般的な昇格のステップで、たとえ給料の方は殆ど変わら なくて部下におごることが増えてしまっても、やっぱり課長や部長になりますと人間素直に嬉しいのでありまして、それが仕事のモチベーションにもなっている のですよね?

しかしまぁ肩書きを信用するのもなんですし、逆にどうみても二十代としか思えない顔立ちや言動をする人が、部長ですなんて名乗ってしま いますと、この会社は大丈夫なんだろうかとか、よほどの零細企業ではないだろうかなんて、逆に思われる場合も有りますからほどほどが肝心ですよね?

私の過去の事を今だから書きますと、独立して自分で会社を始めた当初はどうも社長の肩書きで新規顧客開拓の飛び込み営業をす ると、いかにも零細企業に思われそうで嫌だったので肩書きなしの名刺で営業に回ったことが有りますが、どうせ取引が始まったら社長だってバレるのですか ら、すぐにやめてしまいましたけどね?

他に営業マンがいない社長はこんな苦労も有るのです。

朗読版