ニート対策

いまこのコラムを書いている脇では国会中継中でニート対策について質問がされています。

今は選挙が近いし過激なことは言えないのだろうな、なんて思いながら答弁を聞いていますが、政府が把握しているニートの数は100万人以上だと推測されています。

仮に100万人のニートが就職すれば日本の名目GPは1兆円以上押し上げますし、少子化の問題も改善されますからニート問題ってのは個人が怠け者だとかいった問題ではなくて、国家的な問題になってしまっているのでしょう。

さて本題のニート対策について考えてみたいと思いますが、個別に諸事情があるにしても問題は一つでそれを解決すれば良いといった単純な話じゃなくて、デフレ不況によって供給過剰で就職口の敷居が高くて、募集しているのはブラック企業の確率が高いとか、労働しなくても生きていける環境が本人を甘やかしているだとか、色々な問題が絡み合っての現在の状況だと思います。

まず就職環境の問題ですが、今から30年前のバブル前の日本経済が力強く成長していて、ジャパンアズナンバーワンなんて本が売れて、ニートなんて造語がつくられていなかった時代を思い起こしてみましょう。

その時代はまだ中卒就職者が金の卵と言われていた最後の時代で、企業の人事担当者は経営者の要求する採用人数の確保に四苦八苦して、あらゆるつてを駆使して人集めを行いまして、人材をたくさん集めるために社員の待遇を毎年改善させまして、良い人材をたくさん集めた企業は発展して、人材を集められない企業は発展しないってのが世間の了解でした。

また企業は人材育成にも競って力を入れていて、私も就職したときには随分となんとか養成学校だとか、中堅になってからは管理者養成学校(俗に言う地獄の特訓)なんてものに2回も入れてしごかれた記憶が残っています。

つまり今の時代と全く逆でして現在の企業は採用を極端に絞り込んで、入社しても教育に力を入れる企業は少なくなってきて、使えない人材は首を切る又は低賃金んで飼い殺しみたいな感じの企業も増えている感じですからね。

まぁそーゆー時代が存在したのは、好景気といいますか健全な成長を日本がしていて、将来的に物価は上がるし経済は拡大して供給力が不足しないように事業を拡大しないと企業の成長が見込めないってマインドが経営者にありましたからね。

そんなわけですからニート対策としてやれ人材のミスマッチだとか職業訓練だとか小手先の対策を行っても、失業率が誤差の範囲で改善する程度で根本的な解決にはならないでしょうね。

別に未来永劫に経済が発展するとかじゃなくて、単におだやかで健全なインフレ状況を維持しまして、行き過ぎた資本主義と自由競争を注意していればニート問題は自然と解決すると思うのです。