採用内定の取り消し

企業の業績の急速な悪化や近い将来において業績の悪化が見込まれる場合に、既に採用の内定を通知した学生に対して内定の取り消しを通知する事は過去にも若干は有ったようですが、2009年4月採用予定の学生においては過去に例を見ない大量の内定取り消しが発生したようですが、今回はこのことについて書いて見ようと思います。

さて今回の採用内定の取り消しですが企業側の都合を書きますと、まずこれほどの急速な世界的経済状況の悪化は誰も予想できなかったし、仕事がない状態で入社して貰って給料を支払えるだけの余裕はないし、その結果企業が倒産するような事態になる事は避けなければいけない、それに過去の例を挙げると多数の企業から採用内定通知を貰ってぎりぎりになって断って来るような学生も多かったわけで、企業も学生もどっちもどっちだって言い分になるのでは無いでしょうかね?

採用内定を急に取り消された学生にとっては、過去の事を持ち出されても関係ないし、内定通知は採用を約束する契約に近い物で、情勢の変化を学生だけにしわ寄せをするのはおかしいって感じになるのでしょうかね?

個人的な意見としては、状況から考えると採用内定取り消しは採用してから倒産してしまうとか、退職して貰うよりはましな話で、ある程度仕方が無い事だとは思いますが、やはり再度の就職活動に学生が手間と時間を取られてしまう事を考えますと、一定の金額を違約金として学生に支払う道義的な責任は有るでしょうね?

まあ今まで内定の定義が曖昧だった部分も今回の騒動の根本にある気が致しますが、辞書も何も調べないでちょっと”内定”の定義について私の頭の中に入っている内定に関する定義のような事について書いて見ますと、本採用とか本決まりの前の何も問題なければ決定にしましょうって感じですね。

つまりその正式な採用通知より弱いのが内定通知で、その為に今まで学生も企業から通知された採用内定通知をぞんざいに扱ってきた感じですし、企業のほうも採用内定通知の効力がはっきりしていなかったので、入社して貰ってもっと困るよりも、取り消しちゃいましょうって事になったのでしょうね。

ですので良い機会と言えば不謹慎かもしれませんが、新卒学生の採用現場における採用内定通知の意味合いや定義をしっかり決定するとか、内定を取り消す際の違約金が必要かどうかなどの必要事項を決定しておいたほうが良いのでは無いでしょうかね?

まあ採用内定取り消し企業の公表よりも、ちゃんと契約の定義から出発するほうが大切だと思いますね。