私募不動産ファンドの破綻

東証一部上場企業でしたのでご存じの方も多いと思いますが、私募不動産ファンド運用の持ち株会社でありますパシフィックホールディングス株式会社が経営破綻して会社更生法の申請をしたそうですが、会社更生法が認められて復活を遂げるのか、結局は倒産して完全に会社が消滅してしまうのか現時点では全く不明ですが、今回のコラムでは私募不動産ファンドについて私なりに考えて見たいと思います。

さてまず私募不動産ファンドとは?についてもの凄く大雑把に私の理解の範囲で書きますと、銀行や投資家、投機筋から資金を集めて集まった資金を不動産に投資して、運用利益を上げるってのが基本的な営業スタンスになりますが、そもそも資金を運用する為の資金を他人から集めてから始めるってのが気に入らないので有りまして、お金も持っていないのに賭場にやってきて口八丁手八丁で借金をして参加するって事になるのでは無いでしょうか?

この場合は不動産投資が上手く行って利益を予定通り上げる事が出来れば金を貸した側も利益の一部を手にする事が出来ますが、投資に失敗したらご存じの通り資金を貸した側はお金が返ってこない状態で、大きな損失を出してしまいますが運用した張本人は元々他人から集めた資金で投資しているわけですから、最悪でも破産や倒産で0になるだけなのでありまして、金額が大きくて儲った時のリターンが大きい割に、リスクはもの凄く少ない商売なのでは無いでしょうかね?

まあ私は共産主義ではないですがお金がお金を産むやり方が一番楽でお金が儲って、しかもその元では自分で出さないで人から借りてきて始めるってやり方が一番良くないなって思うのですが、過去を振り返って考えて見ますと不動産は土地神話って感じで一貫して右肩上がりで価値が上昇してきた時代が長く続いてきていましたから、私募不動産ファンドのような商売が破綻する事もなく、利益を出す事が出来て皆ハッピーって感じだったのだと思いますが、今後は難しいでしょうね。

特に不動産に関しては必要以上に高い価値に錯覚していたような所が有りまして、人口が減ってきた今頃になってやっと土地の値段が下がってきたり、実はマンションってのはそれほど長い耐久年数を持っていなくて、大規模な改修が定期的に必要でそれも、相当費用がかかって住民間の利害調整もとても大変だって分かってきたのですよね。

つまりそのこれからかなりの長期間に渡りまして不動産の価値はジワリと下降していくと思いますので私募不動産ファンドの破綻はまだ出てくると思うのです。