住宅着工件数
2009年の住宅着工件数は100万戸割れが確実な情勢で、たぶん2010年の住宅着工件数が盛り返すようには思えませんから、ハウスメーカーですとか工務店などの関連業種は今後淘汰が進むのではないかと思いますが、そもそも日本の住宅は高すぎるし耐久性が低すぎるのが問題だと思いますね。
まぁ高温多湿で自身が多くてシロアリも日本中に分布していますが他の国と比べて極端に環境が悪いわけでもないのに、新築木造住宅では20年も経過すればボロボロの資産価値は零に近くなってしまいますし、外壁の塗り替えだとか屋根の吹き替えだとか結構マメにメンテナンスを致しませんとすぐに劣化してしまうのが日本の住宅事情でしかもメンテナンス費用が結構馬鹿にならない金額ですから、多くの日本人が住宅ローンの支払の追われて生活にゆとりが無く、住宅ローンを支払い終わったら住宅の寿命も来ていたなんて事になってしまっているのではないでしょうか?
それにどうも少子化対策とかやっているようですけど、日本の人口はこれからどんどん減ってきて空き家もそれに合わせて増えるようですから、住宅着工件数は更に落ち込むのではないかと思うのですが、根本的に住宅政策を考え直す時期にきているのかもしれないですよね。
つまりその、資源保護の観点からも新築住宅の建設に助成金とか税金の還付なんて事はいい加減に止めまして、なおかつ妙な高耐久の家よりもメンテナンスがしやすく、ランニングコストが低減出来るような住宅建築を推進致しまして、新築から20~30年で壊して建て替えるなんてサイクルをやめて、定期的なメンテナンスで半永久的に住める住宅を目指すべきではないかと思いますね。
まぁそんな事を致しましたら住宅の着工件数は半分以下に激減してしまうのでしょうけど、最近では廃材を燃やすお風呂屋さんもめっきり少なくなりましたし、新建材は燃すと有毒ガスが出ますので、古い住宅を取り壊す件数をできるだけ減少させて、今有るものを大切に使う方向に持っていけば、その手のリフォーム需要が増えるのではないでしょうかね?
どうも従来型の政治手法では景気浮揚対策といえば公共事業を創りだすか裾野が広いって事で個人の持ち家購入を推進するようなやり方が長年にわたって行われてきたわけですけど、大量の廃材を生み出して20年も経てば建て替えないとどうしようも無いような住宅ばかりを多量に建築しても仕方がないと思うのでありますね。