青色発色ダイオード 発明対価訴訟に思う

青色に発色するLED(発光ダイオード)を発明した発明対価の支払い訴訟で、日亜化学工業に対して発明対価相当として200億円の支払いを命じる判決が出 た。

率直な感想として、企業経営や経済をよく知らない世間知らずな裁判官が益々日本をダメにしていくと感じた。

私自身、小さいながらも会社を起業した経営者 であり零細企業で有るが故、社長自ら営業の第一線で日夜奮闘しているからこそ、思うのかも知れないが・・・・。

確かに今回の発明は素晴らしいノーベル級の発明かもしれないが、発明だけで利益を生み出すとは現代社会で難しいと思う。
今回の中村修二教授が日亜化学工業に在籍し生活を保証された身分で研究開発しているわけで、多分失敗して成果を生み出さなかったとしても若干、昇給やボー ナスが減る程度で生活に困るわけではなかったと思う。
失敗しても企業が面倒を見てくれる、成功したら法外な発明対価を求めるのはフエアじゃないと感じる。

話を戻しましょう、何故 日本をダメにしていくと感じたかである。

強い日本企業の源泉は、労使の信頼関係の上に成り立っているのである、目にも見えないし明文化されているわけでもないのだが、経営者は 社員を信用して仕事を任せる、社員は企業や経営者を信じて、会社の為に頑張る、結果としてお互いの幸福が生まれてきたのではないか?

信頼関係についてもう少し書こうと思う、社員教育に力を入れている会社は底力がある、成果だけを追い求めて、社員を使い捨てで考えてい る会社は、結局自分に跳ね返ってきて長くは続かない。

新卒で新入社員を雇って、会社に利益をもたらすまで半年から1年、場合によってはもっと長い期間がかかるのが普通だが、その間も給料を 払い教育を続け、信頼関係を作っていくことが強い企業を作ってきたのだと思う。

私は実際に日亜化学工業の事もニュースからの内容しか分らないが、信頼関係を維持できる日本社会の継続を望む。

追伸

まだまだ底力は残っているようですが、技術立国として世界をリードしてきた日本の技術力も最近になって陰りが見えてきているよ うでして、携帯電話のように経営戦略の問題で世界的なシェアを獲得できない場合ですとか、いつの間にか海外に抜かれてしまった太陽光発電技術ですとか、足元が揺らいできているので有ります。

この辺りは、経営者や企業と研究開発技術者の良好な関係が崩れてきているのも、原因ではないかと考えるのですが、ドライになっ てきた経営者と、研究よりもお金を優先する技術者が増えているからなのでは無いでしょうか?

資源に乏しい日本ですから、人材と技術力が落ちてきてしまいますと、転落への道は早いので有りますね。