デフレ不況について考える

一ドルが120円なんて円安の時代はとうの昔の話になりまして、すっかり円高で輸出企業は現地生産を加速させませんと、利益の確保どころか輸出すればするほど赤字になる危険性だって出てくるようですし、日本の国内はその昔の価格破壊なんてものが色あせて見えるほど、様々な物の値段が下落致しまして正式なデフレ状態に陥っていますので、国内向けの販売で利益を出していくのも簡単な状態では無いのが現実なのでありますが、今回は私なりにデフレ不況について考えてみようと思います。

で、どっかの経済アナリストさんや経済評論家など複数の方が今のデフレ不況ってのは世界的な影響とかが引き金を引いたって事では有りますが、日本の場合はもっと根が深くて人口減少が根本的な原因なので簡単には立ち直れないって話でしたね。

つまりそのいくら頑張って良い商品を大量生産によって安く供給できたとしても、それを購入する日本人の数が徐々に減っているのでありますから、どうしても販売数量は人口の減少に合わせて需要が減って販売量が落ちるのでありまして、かといって簡単に製造設備をどうこうすることも出来ませんから、何とか売上げを確保するためにより規模を拡張したりして、安売り攻勢で他社のシェアを奪っていくような販売戦略をとる企業が出てきてデフレ状態がか加速するって感じが今の日本らしいです。

て事はですね、どうも少子化対策にやっと本腰を入れつつある今の日本ですが、誰が考えても簡単に日本の人口が増加に転じるとは思えませんし、エライ学者さんの予測ではこれからの日本はどんどん人口が減っていって、しかも国民に占める老人の割合が更に高くなるって事ですから、必死になって企業が努力しても肝心の市場が人口の減少によってどんどん小さくなっていくわけですから、立ち直るのは並大抵ではないって事になってしまいますよね。

ただまぁ地球全体の環境問題なんかを新たな考え方として取り入れて考えて見ますと、地球全体では増えすぎた人口が環境破壊を引き起こしたり、食料やエネルギー問題で人類を悩ましたりしているのでありますから、人口が今以上に増えるって事はあまり地球全体にとって望ましいことでは無いような気がするのでありまして、何と言いますか日本は率先して地球環境の問題に取り組んでいるって言えるのかもしれませんけどね。

追伸
日本人の順応性っていってしまえばそれまでなのですが、各家庭では節約指向が定着して自転車が流行ったり、家庭で食事を出来るだけして外食を控えるなど、勤勉性が上手くデフレ不況に対応していると言えると思いますが、定着してしまったらなかなか元には戻らないのでは無いでしょうかね?