巣篭もり景気

言葉が出てきてといいますかうまい具合に言い表されて世間に広まりますとその現象が加速するって事が多々あると思いますが、巣篭もり景気ってのも一部にその現象が確認されまして、いつの間にかマスコミが使うようになりますと、さらにその言葉を聞いて感化された人が巣篭もりに入ったって感じがするのですよね。

まぁ景気が悪くて経済的に厳しくなってしまったら外出するとお金を使いがちですから、家に閉じこもって読書をするとか好きな音楽を聞くとかテレビを見るとかで時間を潰して、食事の方も家で自分で作って食べるってのが一番経済的ですからね。

そんなわけで、何でもマロニーが凄く売上を伸ばしたとか、ホットケーキミックスがとても売れているとか土鍋が売れているとか家庭で料理する関係が売れているのでありまして、その反面では外食産業の売上が低迷しているとか、国内旅行が苦戦しているとか日本経済全体では縮小って事になってしまうのですよね。

ただ地球環境の悪化によって日本はCO2の排出量削減を25%頑張りますなんて公約をしていましたので、日本全体が巣篭もり景気でみんなが出歩かなくなりましたら、エネルギー消費量も減少して削減に成功するのかもしれませんけどね。

でね、巣篭もり景気で思うのがインターネットをはじめとする通信販売は好調な売上を維持しているのですが、ちゃんと店舗を構えて営業している家電量販店ですとか、ショッピングモールなどの類が売上の低迷に苦労しているところが少なくないそうでして、そりゃ巣篭もり景気で人が外出しなくなれば買い物客も減って売上は低迷してしまいますよね。

で思い出すのが薬事法の改訂によってインターネットなど通信販売による薬の販売を大幅に規制強化したことなのでありまして、薬の場合は無理やりかどうか知りませんが消費者の安全確保って大義名分によって規制されてしまったのですが、既存店舗の売り上げ低迷に困った他の業界までおかしな動きが出てこないことを祈りたいですね。

私が思うにネット販売ってのは基本的に配達って購入していただいた商品をお客の家まで届けることが必要になるのですから、もっと地元密着の商店がネットでの受注に力を入れて、お店から配達出来る範囲で配達することによって商機が広がるのではないかと思うのですよね。

どうもネット販売てのは全国発送って感じで考えられるところが多いように思うのですけど、地元の商店にネットで午前中に注文すれば午後には届けてくれるようなサービスに特化すれば結構商売になるような気がするのでありますよね。