不起訴と証拠

噂レベルの報道のようですが民主党の小沢幹事長がどうやら不起訴になる可能性が高い(2010年2月3日)との事ですが、解説者の話によりますと、起訴するには証拠が不十分で起訴できるだけの証拠が収集できていないので、仮に起訴して公判で無罪判決が出てしまうと検察の威信が失墜してしまうので、どうやら不起訴の方向に流れているらしいのですが、真実は私にはわかりませんが、証拠って大切なのだなって思いますね。

まぁなんでも刑事事件では冤罪を防ぐために疑わしきは罰せずなる言葉があるそうで、証拠が無くて取調べの段階で行ったことを自供していても、裁判になった段階で供述を覆して私はやっていないと言い出されてしまったら、証拠もない状態では無罪になってしまうのだそうですね。

もちろん無実の罪で処罰を受けるような冤罪なんてものは有ってはならないことなのですが、民事訴訟においても刑事事件に関しても証拠ってのは本当に簡単でてくるものではなく、指紋ですとか写真ですとか会話の録音など確固たる証拠でもあれば事実を証明出来るのですが、私は見たとか聞いたとか言ったとか言わないとかのレベルになってしまいますと、証明出来ないのですよね。

で思うのですが、マスコミの報道を見ていますと疑惑段階で特定の企業を取り上げたり、今もニュースで流れているのですが未公開株話で巨額の集金をしている投資顧問会社サンラ・ワールドなる企業が近く警視庁が本格捜査になるとの事を流していますが、普通に考えればこんな事が先にニュースに流れてしまったら、証拠書類を焼却するなどして証拠隠滅に走るに決まっていると思うのですけどね。

報道機関と致しましても事実をいち早く伝えるって事は報道機関としての使命であることはわかっているのですけど、捜査機関の動きが実際に行動に移る前に世間に流れてしまうのはどうかと思いますし、気になるのはその手の情報がいったい何処から出てくるのかなって処ですね。

追伸
その時ちゃんと会話を録音しておくべきだったとか、書面で話し合いの内容を残しておくべきだったとか紛争に発展してから証拠を残していなかったとこを悔やんでも悔やみきれない悔しい思いをしたことが有る方は大勢いらっしゃると思いますが、そーゆー人はボイスレコーダーを購入したりして今後に備えるようになるのではないでしょうかね、私もその一人ですけど余りその事を人に知られますと、今度は白い目で見られそうな気がするのでありまして、なかなか難しいのです。