下請けいじめ対策

今回のコラムは下請けいじめ対策について書くのですが、主に元請け企業の従業員が下請けいじめになるような行動をとらないようにって視点で思うところを書いてみる事に致します。

さて、思うのですが企業の経営陣が全くあずかり知らぬところで該当部署の従業員が下請けいじめにとられかねないような行動をとっていて、後になってそれが発覚するって事が良く有るような気が致します。(もちろんそうでない企業トップが自ら陣頭指揮をとっている場合もあるでしょう)

つまり仕入れを担当する部署の人間ですとか、下請け企業から商品を仕入れる担当者と致しましては、1円でも安く仕入れるとか支払いサイトを長くしたほうが利益が出ますし自分の評価が上がりますから、時に会社の看板をかさに来て、下請け企業に対して横暴な振る舞いになってしまったり、無為な要求をしてしまうことが有るのでは無いでしょうかね?

経営陣なんてものは仕入れ担当者や営業担当者が下請け企業とどんな交渉をしているのかなんて、個別の交渉などいちいちチェックしないでしょうし、仕入原価が下がって単純に喜んでいる場合も多いでしょうから、いつの間にか利益を出すには下請け企業に無理をいうのが当たり前のような感覚が担当者に広がってしまうのではないでしょうかね?

ですから私が思うに、経営者の方など直接個別の事案にタッチしない人は、年に一回くらいは下請け企業の社長さんと腹を割って話をするなり、下請け企業の経営内容をそれとなく探ってみるなど致しまして、従業員が下請けいじめをしていないかチェックする必要が有るのではないかと思いますね。

なにせ下請け企業も元請け企業のためだけに存在しているわけではありませんし、下請けいじめされている企業ほど自社で新たな販売策を模索したり、元請け一社に自社の運命を委ねられている状況から脱却しようと考えて工夫したり致しますから、注意が必要ですよね。

最近のメーカーってのは部品は全部、外部からの購入で調達致しましてメーカーとしては最終的な組み立てだけって場合が多いと思いますが、納入業者とは上手に付き合いませんと下手なトラブル勃発でラインが止まってしまったり、販売ができなくなってしまって売上が落ちてしまうなんて事もありえますからね。

追伸
逆に下請け企業としては独自技術とかオンリーワンみたいな特色を出したいところだと思いますが、言うは易く行なうは難しそのものなのですよね。