確定申告と脱税

毎年二月になりますと確定申告の季節って事になるのですが、鳩山首相の子ども手当に端を発した脱税が発覚致しまして僅かな収入から税金を収める納税者の間からは、正直に申告して税金を収めるのがバカバカしいなどという声が上がっているとマスコミの報道で知りましたが、実際のところ集めた税金の使い方も杜撰なところが多いようですし、政治と金の問題は昔から不透明なままですし、これでは脱税する人が増えることは有っても減ることは無いような気が致しますね。

そもそも申告とか納税ってのは基本は正直に申し出ることが前提ですから、徴収する側が正直でないと狐と狸の化かし合いなんてことになってしまうのでありまして、脱税を摘発するために更に余計な経費がかかってしまって、税金の負担が更に上がってしまうって事になってしまいますよね。

まぁ誰も日本中のお金の流れを把握出来るわけはないですし、今では日本国内以外に海外とも活発に資金のやりとりが有りますし、実際のところはどのくらいの脱税が行われているのか見当もつかないのでしょうけど、もしかしたら一切の脱税がなければ税収は倍くらいになるのではないでしょうかね?

で思うのですが節税とか税金対策って言葉が有るように、法律の範囲内で知恵を絞れば支払う税金の額が結構変わってきたりするのが現実で、税理士の先生ですとか会計事務所がその辺りに知恵を絞ったり、クライアントにアドバイスをしたりしているのですけど、対策次第で納税額が変わってくる訳ですからやらなきゃ損って事でいつの間にか法律のグレーゾーンを飛び越えてしまって脱税にまでたどり着いてしまう人が後を絶たないような気も致します。

なんと言いますか時として節税と脱税が紙一重みたいな処がある様な気がするのでありまして、このあたりは税制をできるだけシンプルにすることと、脱税に対する罰則を厳格に運用することで改善するしか無いような気が致します。

それと税金の使い方を支払った税金が本当に自分や国のために使われているって実感出来るようにすることがとても大切で、官房機密費なる謎の埋蔵金があったりひも付きのODAがあったり役にも立たない外郭団体が山ほどあったりと、公務員や政治家が使うために税金が存在すると感じられないような使い方を致しませんと、何時まで経っても脱税はなくならないでしょうね?

追伸
チップって制度が日本では余り普及していませんが、貰ったチップってのは厳密に言えば収入として計上する必要が有るのでしょうが、申告している人は誰もいないのではないでしょうかね?