低価格志向への対応
確か企業の目的は商品やサービスを販売して利潤を確保し従業員や株主や税金で還元することが目的だったと思いますが、どうも最近の低価格志向の高まりで低価格路線へシフトする企業が増えてきたように思いますが、本来の目的を達成しようとするとやっている事が逆行しているのは頭の痛いところだと思います。
ただマスコミも経済評論家の多くも低価格志向の高まりによりとか言っていますから、消費者の方もそれは安いに越したことが無いわけですから安物買いの銭失いならぬ、高いものを買うのは損だって意識が働いてしまって、対応せざるを得ない企業も多いのではないでしょうか?
さてその低価格志向への対応ですが集客商品として思い切り値下げした低価格商品を投入して、その分を利益を確保出来る収益商品の売上を伸ばすことで全体の利益率を最低限維持するって事に成功している企業は赤字にもならず業績を伸ばしていますよね。
牛丼チェーン店の中でも成功している処ではメインの牛丼は価格競争によって思い切った値下げで勝負致しましたが、豊富なサイドメニューがそこそこの粗利率を確保出来ているので、全体としては増収増益が確保液できそうだということだったと思います。
それをどこの企業も行えれば低価格志向への対応に苦労しないのですが、なにせ多くの企業はまず低価格商品の設定をして波及効果で他の商品の売り上げも伸ばして、全体としてのバランスを取ることができないので単に安売りで出血大サービス状態の、我慢比べになってしまっているのではないでしょか?
まぁそれでも最低限の利益が確保出来ているのなら良いのですが、赤字経営に転落してしまうようならまさに経営のデスマーチ(死の行軍)状態になってしまいますよね。
けど商売はやっぱり商品やお金が動いてないと不安にもなりますし、今が頑張りどころでコレを乗り切ればきっと道が開けるって頑張るのが普通で、気がついたら何のために営業しているのかわからなくなって閉まっている事もあると思います。
ですからはっきり書きますと低価格志向への対応で利益が確保できないようならさっさとその商品の販売を諦めるなり一時中止して、別の利益確保の道を探した方が良いと思いますし、下手に負債を増やして倒産してしまうくらいなら、できるだけダメージの少ない道を探した方が良いと思います。
借金苦で経営者の自殺が相変わらず多いなんて記事を読んでいましたら思わずこんな事を考えてしまったのです。