部下を追い込んでも逆効果です。
本当は上司の憂さ晴らしなんでしょうけど、やたらと部下を追い込むタイプの管理職ってのが営業の世界にかぎらず結構いたりするじゃないですか?
それ逆効果だし深から嫌われるだけだし、やり方を間違えると無能社員のレッテルを張られてしまうだけだからやめたほうが良いですよ。
特に営業活動にはとっても余裕って必要なんですよ。
少し私の体験を交えて営業活動における余裕の話を先にしようと思います。
20代から30代までとある上場企業でシステムの販売をしていたのですけど、最終的なクロージングに入る前に絶対不可欠だったのが客先にマシンを持ち込んでのデモンストレーションでした。
まず余裕が無い新人営業マンですとかやたらと上司から売上プレッシャーばかりかけられている可哀想な営業マンは余裕が無いから、とにかく一生懸命になってマシンを操作して説明をするのですけど、もう売りたい気持ちが見え見えだし、とにかく余裕が無いからお客が見えていないんですよ。
別に売上に追われていない営業マンは余裕を持ってデモンストレーションに挑むというか、むしろ楽しんでやっているんです。
ですからお客の表情なんてのを観察するのは当たり前の話で、デモンストレーション中のお客との会話のなかでキーマンですとか影の実力者ですとか、実務はだれが行うだとかちゃんと見えていますから、デモンストレーションをしながら、その後のクロージングまでのストーリーを考えて営業展開が出来ています。
それとですね余裕がある営業マンの多くのデモンストレーションは売れるとか売れないなんて実は心の中では二の次で、自分の商品が好きで好きでだからそれを人に伝えることが楽しいって感じも有るんです。
それともう一つ、必要以上に部下を追い込んじゃうダメ上司って奴は何故か部下に何時決まるのかとか反応はどうだったのかってのを具体的に言わせたがるんですよ?
バカですね?
そんな風に部下を追い込んでしまうから、可哀想な部下の営業マンはまだ機が熟してもいないのに何時結論を頂けますか?とかご予算的にはどうですかなどと、下手すると商談を潰すようなことをわざわざ聞かなくちゃいけなくなってしまったりします。
売れている営業マンは買ってくださいとは滅多に言わないですよね?
逆にお客のほうから是非売ってくださいって方向にしちゃいますよね・
それが出来るかどうかの根本的な土台ってのはやっぱり営業マンに心の余裕があるかどうかが肝心なんですよ。