忘れっぽい人は営業向き
私の営業管理職と自分自身の経験から言えば、営業職に向いている人は、忘れっぽくて大雑把でいい加減な人だったりします。
私自身の話を書けば忘れるという能力は人一倍高いと自負していますが、人の顔と名前を覚えるのが少々苦手というデメリットを除けば、忘れっぽくて大雑把な方が営業として能力を発揮できると思います。
勿論、営業先でお客さんと約束した事を忘れてしまうなんてのは致命的ですから、そんな大切なことは常に手帳に書き込んでおくなどの工夫は必要ですけど、細かいことは気にしないってのも良いのです。
ここで少し補足しておきますけど、売れる営業マンと言っても色々なタイプが有るわけで繊細で記憶力がよくてマメな人も、営業として決してマイナスではなく、売る能力の一つだと言えますからね。
さて話を戻します。
前にも書いた記憶がありますけど、もし人が全てのことを忘れないで覚えていたとしたら気が狂ってしまうのだそうです。
そりゃ生きていたら色々と嫌なことは有りますし、ましてや営業の仕事なんてしていたら、嫌な客は当然ですし困ったことや失敗や大きなミスから客先での恥ずかしい体験ですとか、それはいくら避けようとしたとしても、仕事をやっている以上は絶対に次々と出てくるわけです。
※余談ですが昔の私の上司だった人の話ですけど、売上も良くてお客と良好な関係を作るのが上手な人だったのですが、何故か一社だけ出入りが出来ない客先がありました。
まぁ誰にでも苦手があるって事です。
話を戻しますけど、学校にいる時は勉強もできて優等生で、入社試験でも優秀な成績で上司への態度も良くて真面目で素直な人柄なんだけど、何故か営業マンとして芽が出なくて職場を去ってしまうような人も少なく無いですよね。
簡単に営業に向いていなかったと言ってしまえば、それまでの話ですけど普通に採用する時に選ぶ基準として、真面目そうな人だとか几帳面そうというか間違ってもいい加減そうな忘れっぽそうな人は選びませんよね?
まぁそれが普通の感覚だとは思います。
けどですね、私の過去30年間の営業現場で一緒に働いてきた人々の顔を思い浮かべて見ますと、営業マンとして開花した人の中に真面目一本槍みたいな人は非常に少数派だったとしか思えないのです。
私自身が不まじめなところが大きいですし、忘れっぽくていい加減で大雑把なのでそんな風に感じるのか、類は友を呼ぶの法則が発動しているだけなのかもしれませんけどね。