介護バブル
とある、老人向け介護施設関係の話によりますと、今は介護バブルなのだそうです。
確かに、日本国内の各所に老人介護施設やデイサービスセンターがドンドン出来ていますし、老人介護・シルバー産業に参入する業 者が次々出ていいるようです。
それだけ次々と新規参入の介護業者が出てきますと、過当競争になって大変そうな気がしますが、今は未だ需要と供給のバランスで は需要が供給を上回っているようで、まだまだ当分のあいだ介護関連の伸びは続きそうだとの事でした。
この辺りの事につきましては、昔から老人はいたわけですし、最近になって急に老人の数が急増したわけでもないのに、介護バブル 状態になるのが不思議でしたので、介護バブルの理由を伺ってみました。
その介護施設関係者曰く
確かに昔から老人はいましたが、老人の面倒を食事はともかく入浴などの身の回りの世話を、家族以外の業者に頼む事は、とても じゃないですが近所の手前などもあり、できななっかった心理的部分が大きかったそうです。
それが、介護保険に始まる国全体の介護施策の見直しなどにより、年寄りを抱える家庭が回りの目を気にする事無く、介護業者に依 頼する事が出来るようになった事、つまり日本人の老人介護に関する意識の変化が大きいそうです。
まあ、本当に現在”介護バブル”かどうかは人によって意見が違うかもしれませんが、介護ミニバブルであることは間違い無いと思 いますね。
私は少しバブルに関して好意的な目も持っていまして、バブルの後に本当に定着する事も多いって事です。
土地バブルは論外ですが、一時ブームになったボーリングも静かに息を吹き返しまして、気軽なスポーツとして定着していますし、 同じく一大ブームでありましたカラオケも、結局バブルが弾けて無くなるかと思いきや、しっかり定着するのに成功しましたしね?
仮に現在”介護バブル”だとしましても、バブルが弾ける事を心配しても仕方がありませんし、介護バブルが終わった後に、本当に 日本の社会に無くてはならない、介護ビジネスモデルや淘汰を乗り越えた、介護業者が存在するのでしょうね。
追伸
2008年になりまして介護報酬の見直しや乱立した介護業者、ヘルパー不足、人で不足などで介護関連事業者の淘汰が始まってき たようです。
どんな業種でも成長期から淘汰の時代を経て業界として安定期を迎えるって流れですから、仕方が無い事なのかも知れないですよ ね。
実際に業界に身を置く人にとってはそんな気楽な事は言えないと思えますが。