守秘義務・守秘契約

本業としてホームページ製作代行をやっているお陰で、様々な業種、業態の方とお話をする機会が多いのだが、そのなかで新技術や新しいカテゴリーや新しい形のサービスを、ホームページを使って世の中に公開してチャンスを掴もうとされる方が、相談にいらっしゃる場合が年に何回か有る。
既に特許権を取得されている場合は皆無で、殆どの場合新しい技術やサービスを考え出してこれから、市場に送り出そうとされている場合なのである。

当然の事ながら初対面から話が始まるわけですが、守秘義務に関しての質問を受ける場合も多い。
仕事上知り得た、相手の社内機密に関しては当然口外しない旨をお話するのだが、用意してある守秘契約書に捺印を迫られる方が、かなりいりゃっしゃいます。

その時点では、未だホームページ作成代行の契約を頂いていない状態で先ず、作成したい内容を話して、金額を提示する前に、守秘契約書への捺印を迫られるのです。

お互いに初対面ですし、守秘契約書をもってこられて捺印を迫ってこられる気持ちもわかるのですが、こちらとしても未だ業務を請け負っていないわけですし、合意の上契約成立した時点での、守秘義務契約なら契約できるのですが、なにも始まっていない初対面で守秘契約はお断りしています。

普通ホームページを作って公開するのですから、守秘義務なんて存在しないと思う方もいらっしゃると思うのですが、確かに公開するホームページの資料をもらって作るには、公開するわけですから守秘もへったくれも出てきませんが、問題は見積り段階の契約前の種皮の部分にこだわられた場合になります。

素晴らしいアイデアを持って(実際には守秘契約の部分でお話を聞かない場合が多いのですが)、ホームページ製作会社に製作の見積りを取る為にある程度話をした概略が、他に漏れて折角のアイデアが他人に利用されるのを非常に心配されるわけです。

私としても後でトラブルに巻き込まれるのは御免ですから、そんな場合は話を聞かないで打ち切らせていただく事にしているのです。

勝手にやってきていきなり守秘義務契約書を取り出すのもどうかと思いますし、あえて言わせて貰えれば 、向こうは機密事項だと思って守秘義務契約書を作成していても、多くの場合は大した内容でも大切な内容でも何でもなく、本人だけが大事だと思っている場合がほとんどですがね。

まあそれほど大事で有れば門外不出で金庫の中にしまった置いたほうが良いでしょうね。