現代の錬金術

錬金術とはその昔のトンドモ科学と言われている類のもので、ごくありふれた価値の無い物から、価値がある金(ゴールド)を作り出す技術と言うよりも奇術なんですが、どうも今の世界を見回しますと錬金術は大きく進化発展して身の回りにあふれていると思いませんか?

まぁ屁理屈をこねればみんなが使っている通貨(貨幣)つまり現金なんてものも錬金術だと言えないわけじゃ無いのでありまして、ごくありふれた木から紙を作ってそれに金額を印刷すれば、あら不思議!価値あるものに生まれ変わって当然ですけどゴールドと現金を交換すれば、紙から金を生み出す事が出来ちゃったって事になりますよね。

屁理屈はこのくらいにして実際に現代の錬金術について考えてみたいと思いますが、先のリーマンショックなんてものはまさに錬金術のインチキが発覚して世界経済が大混乱になった例だと思いませんか?

リーマンショックってのは金融派生商品(デリバティブ)と言われる証券の正体が発覚した事が発端になって回収不能の債権が表に出てきたわけですけど、これの中身ってのは表面上の利回りは高いけれど信用が全然低い屑債券、例えば返済不能になる可能性が非常に高い住宅ローン、名前は確かサブプライムローンって言われた住宅ローンですが、こいつは元々返済能力が低いと言いますか実は返済能力がほとんどない人に対して、単に不動産価格の上昇だけを当て込んで貸し出された住宅ローンで実際に破たんしちゃった訳ですよね。

普通にそんな内容の債権を中心とした金融商品なんてもの少なくとも金融のプロは買わないと思うんですけど、そこはほら錬金術師の腕の見せ所なのでありまして、多種多様なその手の金融商品(リスクの高い高利回り商品)を大量に組み込んでミックスジュース状態に致しまして、一体これの中身はなんだっか分からない状態にして、高利回りの金融商品として売り出したのでありまして、錬金術は大成功したってわけですね。

たぶん中身が見えないか安心感はないけど怖くはなかったってところではないでしょうかね?

これって価値の無いものを金に変えたわけですから現代の錬金術なのではないでしょうか?

思うにね中世のヨーロッパではじまった錬金術で世間一般には失敗して、錬金術師もいなくなったと思われていますけど実際には錬金術を餌にして投資をしてもらう形でお金を集める事に成功した彼らは、深く静かに進化をつづけていたのではないでしょうかね?

まぁたぶん錬金術師も絶滅する訳にはいかないのでこれからも成長を続けるでしょうから、変に欲を出して引っかからないようにしないといけませんね。