広告塔

すっかり化けの皮が剥がれた民主党ですが参議院選挙前に安愚楽牧場問題が浮上してきまして、よりによって党首の海江田万里が火種なのですから泣きっ面に蜂みたいな感じでしょうかね?

さて今回のコラムでは有名人が企業広告の顔になるいわゆる広告塔について考えてみたいと思います。

今回の安愚楽牧場の件につきましては広告塔と言うよりももっと責任重大な話で、プロの経済評論家として活動していた海江田万里氏が安心安全で確実かつ元本保証の高利回りの投資先として安愚楽倶楽部を推奨していたわけですから、責任が無いとは言えないわけですけど、その責任の重大さを左右する重要な点について報道ではさっぱり流れないのですが、どうなっているのでしょうか?

その大事な点ってのは海江田万里氏が安愚楽牧場から報酬(広告費)など金品を受け取ってまさに広告宣伝していたのか、もしくは海江田氏と安愚楽牧場の間に一切の金銭やり取りが無くて、単に海江田氏が自己判断で推奨していたのかの違いがはっきりしないわけです。

もし安愚楽牧場から金銭を受け取って経済評論家として広告塔の役目をしていたのであれば、責任は重大で今回の賠償訴訟は裁判の結果が出る前に自主的に賠償したほうが良いと思いますが、逆に単に経済評論家として自主的におススメしていたのであれば、責任は無くならないまでも少しは軽くしても良いような気がいたします。

しっかしまぁ芸能人の方向に話を進めますけど、タレントさんが企業のコマーシャルに出演してお金を貰うなんてのは、それが生業でありまして芸能プロダクションが取ってきたコマーシャルに出演したら、当然ながら不味い食品でもジュースでもカメラの前ではにっこり笑って、おいしそうに飲食するのがプロの仕事なのであありますから、そのあたりの事情は当たり前って事で笑ってやり過ごして良いと思います。

これが投資関係の広告宣伝となりますと少々難しくはなってくる訳ですけど、思うにね仕事として入って来て台本通りに役割を演じている状態でしたらタレントさんでしたらセーフって感じで、これが個人のブログとか対談などで良く調べもしないでファンを誘導するような感じであればアウトじゃないでしょうかね?

しっかしまぁその昔のテレビが普及しだした頃と違ってタレントのギャラも低下の一途らしいですし、割の良い仕事と言いますか高報酬の広告宣伝に出演してしまうのは、やっぱり背に腹は代えられないみたいなところがあるように思いますけど、大事なのはね視聴者とか消費者が賢くならないとだめって事じゃないでしょうか?

自分が応援している芸能人が宣伝しているってだけで盲目的に購入してしまうなんて行動はそろそろ卒業すべきなのではないでしょうかね?