営業が苦手、嫌い、立ち入らないとか二代目社長の問題
一般的に何処の会社でも数ある職種の中でも営業職が他の職種と比べて離職率が高かったり、希望する人が少なかったりするわけですけど営業マンが外に出て行って売り上げを稼いでこないと会社が存続できなくなってしまいますから、時として技術職だとか内勤の従業員の中から営業で使えそうな人をコンバートしたりする場合も有ります。
その昔のオイルショックの時には大手の製造業が生産ラインを動かしても在庫が積みあがってしまうだけで、なにより販売の落ち込みが著しかった為にこぞって生産ラインで働いていた人を出向とか応援という名目で販売の第一線に送り込むことによって、販売力の強化と生産ラインの稼働率の改善を行ったものです。
人によっては生産ラインで黙って働くのが向いているのに、会社の状況によって仕方が無く営業の仕事に従事させられたためにウツ状態になってしまった人もいらっしゃるようですけど、思うに基本的には営業活動のような仕事は向いていないとか嫌いって人が圧倒的に多いのですよね。
中小企業なんかで創業者が第一線で働いていた時はあんなに堅実に着実な経営をしていたのに、創業者が第一線を退いて親族が二代目社長になったとたんに経営が傾きだしたとか成長が止まったなんて事例がありますけど、その理由は企業によって様々ですけど二代目社長が営業的な活動が嫌いで中に閉じこもって社員の監視ばかりしているとか、接待と称する無駄な経費の垂れ流しをやっている事が原因の場合も少なくないですね。
二代目社長としては会社の外に出て行って人に頭を下げたり文句を言われたりクレームを貰ってくるとか、なにより自分に営業能力が無いので下手に手を出せば自分に能力が無くて注文の一つも取って来れないのが晒されてしまいますから、誰にも文句を言われないし無能さが発覚しそうも無い社内に居座って、自分は一切営業には出ないなんて行動に徹していると会社が傾いてきちゃったりするんですね。
まぁたちの悪い二代目社長ですと自分は客先に出て行くのが嫌で社内で威張っているだけなのに、営業マンを管理したがって売り上げに対する追及だけは人一倍ですと営業マンのモチベーションは一気に下がりますからね。
そのお蔭で会社が傾いて倒産してしまったら二代目社長は本人の能力の問題ですから仕方が無いことだと思いますけど、創業社長の時代から働いている従業員にとっては冗談じゃない状況だと思います。
ですから自分の親族に会社を継がせて二代目社長に据えようと考えている創業社長さんは、そのあたりも考えて営業的な能力も身に付けさせておくべきでしょうね。