少数精鋭集団の作り方

我が社の営業部隊は少数精鋭だからなんて経営者が豪語していても実は単に少人数で精鋭でもなんでもなかったりする事はよくある話ですが、営業部隊に限らず技術開発職なんかでも、ある程度の人数になってくると必ずひとりまたはそれ以上の使えない社員ってのが出てくるものですね?
経営者である私と致しましても是非とも少数精鋭の社員だけで構成する会社を作りたいところなんですけど、これが多くの経営者が願っていても実際は難しいのが現実ですね。

基本的に小精鋭部隊の作り方は徹底的な教育で社員を育成して、駄目な使えない社員もいつの間にか使える戦力に育て上げていくか、もしくは高い給料を保証して有能な人材を中途採用で取り込んで、給料に見合わない働きしかしない社員の首を切っていくかどちらかしか方法は無いと思います。

しかしながら現実は企業によっては心の中では少数精鋭集団が実現したらと思っていながら、社員の教育と単なる叱責とを同じに考えていて、成績の悪い社員を徹底的に叱責するだけで、社員を教育して育てる能力が皆無な経営者だったり致します。

ブラック企業なんかも外部から有能な人材を集めようとしている形だけは一緒なんですけど、実情を見てみると単に低賃金で働いて実績はちゃんと出してくれるような実に都合の良い労働者を捜し求めているだけで、使えない実力の無い中途採用者は首になり、逆に有能な人材は会社に愛想をつかして自分から退職していくの繰り返しみたないな企業がいわゆるブラックな企業さんですよね。

でね経営者自身が自分には営業的なセンスや能力は有るけど人を教育して育てる能力がないと気が付いて、けど高級優遇を謳って外部からどんどん有能な人材をリクルートするだけの資金力も会社の信用も無いなんて場合はどうすればよいのでしょうか?

ま、その場合はですね有能な一人の下士官、例えて言えばコンバットに出てくるサンダース軍曹みたいな人を時間をかけて育て上げるか、一点集中豪華主義じゃないですけど、有能なリーダーの確保だけにはそれなりの人件費を投入して、部隊全体を任せてしまうって方法しかないでしょうね?

思うのですけど日本の組織では欧米のような(実際はどうだか知りませんが)、フラットな組織とか上層部と労働者がキッパリ区別されているとか表現が上手くいかないのですけど、そーゆーような組織形態は馴染まないと思うんですよ。

一人の課長が5人から10人以下の部下を束ねて管理したり教育をして実績を出していくようなピラミッド型が日本国内では合っていると思います。

ですから営業課長ですとか技術部長みたいなポジションの人に着目して、まずそのステージの強化を図ってこれが上手くいけば、下に働く営業マンですとか技術スタッフも育ってきますので、気がついたら少数精鋭の集団になっていたって事になると思うのですよ。