販売促進とタレント芸能人と購買動機
バブル経済の頃ほどじゃ無いですけど、企業が頑張って成長を遂げてついにテレビコマーシャルを流すことが出来るようになったので、ここはひとつ有名なタレントを使って知名度を上げましょうなんて感じの販売促進をやりだす企業について書いてみたいと思います。
一部上場企業なんかでしたらごく当たり前のように一般大衆に高感度が高いタレントを使って、コマーシャルを打つのは当たり前の話ですから、急成長してここは大手企業と肩を並べるって意味でその手のCMを作って放送するのは確かに当たり前の感覚だと思いますが背伸びは禁物だって事ですよね。
企業の年間売り上げが数兆円にもなるような規模であれば宣伝広告費に一億円使っても売り上げに占める割合は1%にも満たないって事になりますけど、やっとこさ年間売り上げが10億円になって経常利益が5千万円になったところで多額の広告宣伝費をつぎ込んで更なる成長を目指すってのは、ときに資金繰りの悪化を招く要因にもなりますからね。
さてここからが本題のような本題のような感じなんですけど、消費者がね何を買うかとか複数の同じような商品の中からどれを選択するかって処で、実際のところ内容をよく吟味してとか自分の舌の感覚でなんてよりも、テレビであのタレントさんが私も使っていますって言っていたとか、CMを見たことがあるなんて実際の商品の内容や品質は二の次・・というよりも自分で判断できないからタレントを信じてって購入動機がとっても多いのが現実ではないでしょうかね?
ただね、そんな購入の動機がいつまでも主流になっているようでしたら、メーカーとしては品質はほどほどに及第点の商品をとか他所で売れている商品をパクって、あとはタレントを使って大々的な広告宣伝費による物量作戦で一気に市場を奪ってしまえなんて流れに・・実はテレビが普及してからそんな流れが主流を占めるに近い勢いになっているんですよね。
まぁ商品を選択する動機の内訳として中身(品質)・価格・見てくれ(外装パッケージのデザインなど)、CMの影響と大雑把に4つに分類いたしますと、前半の2つと後半の商品そのものと関係ない2つの要素と実際のところ動機の割合で拮抗しているのが現実ですよね。
う~んインターネットを含めて情報発信が発達してきて消費者が受け取ることの出来る情報が増えてくれば、本物をといいますか見てくれは関係なく中身の良さで消費者が選べるようになってまがい物は淘汰される世界になっていくんじゃなくて、逆の方向のまがい物がおおいばりで市場を席巻するような状態ってのは好ましくないんですけど、何かを作り出して販売実績を出していくためには、やっぱり多少は現実にあわせる必要が出てきちゃうんですよね。