接待と賄賂、効果的な販売促進について
基本的に多くの会社において営業社員には接待交際費が認められていて経理の勘定科目にもちゃんと接待交際費の欄があるわけですから、とても多くの日本企業が程度の差こそ有っても直接、間接的に賄賂を駆使して営業活動をしているとも言えるのではないでしょうか?
私もサラリーマン時代には最終的には使うとか使わないは別にして月に10万円までの接待交際費が認められていたのですけど、これはこれで大切な会社の経費ですからいかに効果的に使って10万円の接待交際費が一千万円の売上につながるように知恵を絞るわけです。
例えばねターゲットに定めた取引先の担当者とのアポイントを昼飯前の11時とかいった午前中の時間で調整をいたしまして、わざと商談を長引かせて昼飯時に被るように致しまして、じゃ後の話は午後に続きをすることにして、飯でも行きましょうかとかね。
又は同じように夕方からのアポイントにするとか、他にも何か商談が成立したとかいった節目にですねターゲットにしたキーマンを接待の席に連れ出すんですよ。
勿論これは接待する相手の考え方ですとか所属する企業の接待を受けることへの考え方なんかが、いまひとつわからない時に先ずはさり気なく千円レベルの昼飯をこっちで出す程度でスタートさせるわけですよ。
さてここで不思議なのは取引の見返りに現金を手渡したらこれは贈収賄の事件になっちゃうんですけど、喫茶店でのお茶代をこっちで出すのは誘ったのが当方なんだから当然セーフ、軽くランチ程度だったらこれも通常の業務の範囲内で問題なし、でそこから先はどうでしょうかね?
接待ゴルフなんてのは日本に資本主義が導入されてゴルフが企業経営者から浸透し始めた頃からの普通にある日本古来の取引先とのコミニュケーション手段ですから、慣習と致しまして当然セーフだと思うんですけどね。
それがですね建前かどうかは別に致しまして、厳しい会社なんかは喫茶店のお茶代なんかも絶対厳禁にしちゃっているとか、喫茶店はセーフだけどそれ以上の接待はするのも受けるのも、ダメ絶対なんだかダメ接待!徹頭徹尾禁止している企業が増えているようです。
まぁ聞くところによりますと関東の企業は厳しくて関西に行くほど接待交際費について甘くなる傾向にあるようですけどね。
さてここで、本コラムを読んでいただいている営業関係者の方にハッキリと言いたいことが有ります。
どうも接待交際に対する世間の風は厳しくなってきたようですけど人間の本質なんてそう簡単に変わるもんじゃないんですから、多くの会社が接待交際費を使わなくなってきた今こそ、法に触れない範囲内での接待営業は昔よりもうんと効果が出るんです。