消費増税のピンチをチャンスに出来る?

どっかの100円ショップの経営者さんだったと思いますが今回の消費増税は我社にとって千載一遇のチャンスだとかなんとかいった発言を目にした記憶がありますけど、私が思うにはこれはポジショントークが半分くらい混ざっているような気がしますね。

そりゃそうでしょ!増税を目前に控えて大変だ!とか経営が苦しくなりますなんてネガティブな発言をしていては社員の士気に大いに影響しますし、対外的にも強気の発言をしておいたほうがメリットがあると考えての発言でしょうね?

実際のところ消費増税分だけ消費者が商品の購入に使える現金が減少するわけですから、どう考えても売上や経営に与える要素としてはマイナス要因でしか無いわけですけど、たぶん希望的観測を含めて増税によって節約志向が高まって多くの消費者が安物買いの銭失い的な行動に走るだろうから100円ショップが繁盛するなんて感じなのでしょうか?

まぁ経営者なんてのは常に前向きの姿勢でポジティブシンキングに徹する事は良いことですから、これはこれで肯定できる発言ですけどね。

さてでは消費増税をきっかけに事業拡大やら売上増大のチャンスに変えるって事の本質について考えてみたいと思います。

ネットでざっと見た限りの話ですけど増税をチャンスに変えるってのは、大部分の場合においてこの機会に同業ライバル他社にシェアですとか売上を我が社が頂いてしまいましょうみたいな発想ですね。

私の知る限りにおいては増税を機会にして新たな市場や需要を創造するなんて経営方針は見当たらなくて、単なる販売競争の延長上にある飛躍の想像のような気がしますね。

ですから増税時期に併せてあえて販売価格の下げに挑むような値下げ営業戦略に走るような企業が出てくるわけですけど、いい加減に勝者なき商売みたいな路線と決別したほうが良いのでは無いでしょうかね?

さて消費増税を企業飛躍のチャンスに変える方法みたいな情報を探してこのページに辿り着いた人には大変申し訳無いのですが、私も色々考えましたが消費者の可処分所得が減少する中での妙案なんぞ浮かぶわけもなく、仮に方法を発見したとしてもわざわざ公表するほど奇特な精神も持ち合わせていないのです。

私を含めまして多くの商売をされている方が今は増税前の駆け込み需要対策で忙しい日々を送っていて、増税後の事なんて考える暇もないなんて状況では無いかと思いますが、4月以降にその反動が一気にやってきてアレ?どうしましょうなんて感じになってしまう経営者も多いのでは無いでしょうか。