下手な営業も数撃ちゃ当たる?
日本には昔から伝わっている含蓄の深い諺が沢山ありますけど、その中に下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるってのが有りますね?
一昔前のインターネットも普及していなくて消費者が情報を得る手段を余り持ち合わせていない時代でしたら、営業スキル的に未熟な営業マンでも数多くの飛び込み営業をこなせば、まさにことわざ通りの結果を得られたと思いますが、これに固執しすぎても駄目ですよね。
資金的に余裕がある企業でしたら数をこなしていくうちに失敗のノウハウが蓄積していきますし、営業マンや営業企画の方も徐々に営業技術が向上していきますから、最初のうちにやった下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる行動も見に身になってくるわけですけど、資金的に余裕がなきゃ倒産しちゃいますよね。
思うに企業活動ですとか営業活動にこの下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるを当てはめて考えますと、この撃つって行動は実際に行動する営業活動に相当して、飛んで行く弾は現金に相当すると思います。
ですから広告を出すとかダイレクトメールを郵送する展示会を行うなんてのは当然その数だけ現金が飛んで出て行くわけですから、下手な鉄砲は数打つだけ無駄だって結論が出てしまうわけです。
ですから大切になってくるのが企画や行動を考えて行動してみたら早い段階で検証してみて、これは出て行く現金に対してそれ以上の営業的な成果が上がっているかどうかを判断する必要があるんですけど、これがまぁ簡単なようで実際に行えないのが実情である企業も少なくないんですね。
例えばの話ですがとある企業の営業企画をやっている部署が新たな営業展開の企画を考えまして、取締役や社長も手を打って賛成致しまして実際の営業現場まで落とし込みがなされて実行につまり行動を開始したとしましょうか?
ところが何ヶ月経過しても一向に成果が上がらなくて売上も低下し始めて、営業マンは疲労困憊状態で営業課長は頭を抱えるなんて状況が発生するなんて事は有るんですね。
ここでさっさと計画に間違いが有ったと気がつけばいいんですけど、賛成してGoサインを出した取締役も考えだした発案者である営業企画部門も、うーん計画は理にかなっているしこれで売上が出ないわけはない、きっと現場の営業マンがちゃんと計画を理解していないために違いない、だから再度行動支持を課長に徹底させよう!
営業課長の方も計画や指示に問題があるとさっさと上層部に進言すれば良いものを、部下を追い立ててしまうわけで気がついたら取り返しがつかない状態までたどり着いちゃいましたなんて事も有るんですよ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるなんて諺もありますけど、何も獲物がいない空に向けていくらぶっ放しても永久に獲物を手にすることは無いんですね。