連続勤務と会社の責任

高速道路で観光バスが重大事故を起こしますと必ずと言っていいほど運転手の過労だとか連続勤務の実態が取り上げられるのですけど、この手の問題は基本的には会社側に労務管理の責任があるんですけど現実を前にした会社経営って事を考えますと、簡単には問題解決出来ないと思います。

現在、東北地方を中心に復興景気などで建築作業員が足りないだとか、配送関係では消費増税前の需要の増加が引っ越しシーズンの繁忙期と重なってしまってトラックも運転手もどっちも決定的に足りないって状況が発生しています。

かくいう私の経営する零細企業でもただでさえ毎年3月は一年中で一番忙しい時期なのに消費増税前の駆け込みとやらで、たぶん3月中に休みを取ることは難しいようですし、下手すると徹夜の3、4日はやらなくてはいけない状況になります。

さて会社経営ってのが難しくて大変だってことは書かなくてもわかっていらしゃると思いますけど、後ろ向きの考えかも知れませんけど経営者が最優先で考えなくちゃいけないのは会社を潰さないこと、営業を継続して社員やその家族の生活を守ることですね。

で、会社の規模に関わらず経営者を悩ませる事の一つに需要が変動して波があるので一年を通じて平均的な営業が難しい現実ってのが有りますね。

その最たる業界としては引っ越し業界なんてのがありますし、観光産業や運送業なんてのも年間を通じて閑散期と繁忙期の差が非常に大きくて生産設備やら人材の確保が難しいわけですよ。

例えばですねバスの運転手さんが月に40万円から50万円の給料で働いている正社員だったとして、それなりの給料をもらっていて生活が安定している代わりに繁忙期には休みなし、代わりに閑散期に有給休暇も使って長期休暇がとれてその間もちゃんと固定休が払われるといった待遇でしたら、繁忙期に20日連続勤務でしたと言っても、騒ぐのはマスコミだけで働いている運転手さんは別になんとも思っていないでしょう。

これを運転手の過密スケジュールを緩和するために繁忙期に合わせた人員確保を行なって、その代わりに務めている運転手の給料を半分以下にします!なんて事になれば労働者は黙っていないと思いますし、非正規社員の比率を増やすなんて事になったら、労働者の権利を守るどころか生活を脅かす方向に進んでしまいますよね?

ですから会社経営陣と労働者側がキチンと納得して最良の状態だと合意していれば、別に忙しい時期に休みなしの連続勤務だとか外野のマスコミが騒いじゃいけないと思うんですよ、マスコミなんてのは単に騒ぐだけで労働者の生活を守るとかそういった崇高な意識なんてのは、全く持ちあわせていませんからね。